週末ホテル暮らし

ザ・サンレノ vol.048

夜と朝のジャルンクルンを見守るやさしい家

午前中の廊下ですれ違ったのは、モップと雑巾を持った少年とリネンのカートを押す中年女性。「サワディー・カー」と彼女たちの明るい声が廊下に響く。満面の笑み。ぴかぴかの床、廊下。裸足で歩いても、足の裏はまったく黒くならない。

ロビーでは、おっとり美人のマネージャー、ピーピーさんが、ほんわかと笑う。世界の大手旅行予約サイト「アゴダ」では、10段階中8.6の優秀ポイントを獲得しているザ・サンレノ。多くの旅行者や滞在者が「家族的で清潔感がある温かいところ」と評価する、こじんまりとしたサービスアパートなのだ。全79室、まだ開業から1年あまり。「今昔の人々の暮らしが息づくジャルンクルン通りで、アパートをやりたいね、と始めたら数カ月後、目の前に新しいナイトバザール、アジアティックが出来たんです」、ピーピーさんは軽く小首をかしげた。

「偶然だったんですけど、今はアジアティックに遊びに来た人の利用も多いですね」と。私たちがまさに、その「遊びに来た人」たちだ。帰宅時間もタクシー乗車も気にせず、遊ぶのだ。

土曜の昼すぎにチェックイン。荷物を置いたら、ジャルンクルン通りを北へ南へ左右の路地へと、ぶらぶら歩く。お粥屋、コーヒー屋、古い寺。空にオレンジ色が混じりだす頃、チャオプラヤー川に落ちる夕日を見に川沿いにへばり付く。しばらくは、鼻から深く息を吸っては吐く、の繰り返し。パワーチャージ完了である。

よし女子力全開! 買うよ歩くよ、アジアティック! カリプソでめくるめくオカマを見、買い物に興じ、マッサージを受け、ビールをあおり……と止まらない。やっと女子力が尽きたのは深夜1時。

そこから歩いて2分。部屋に着いて死んだように眠りこけた。

翌朝は通りの朝食屋台めぐり。朝のジャルンクルンは年配者たちの社交場だ。いい光景。つくづく私たちは、いいところに泊まったな。

The Sunreno

住所   341 Charoenkrung Rd.
電話  0-2688-2727
HP    www.thesunreno.com
料金  スーペリア35㎡1200B(1万2000B~/月)、スーパーデラックス35㎡1400B(1万4500B~/月)

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