帰りたくない子どもたち

家の前のホテルに人影がなくなり、入ってた店もみな閉じて、「PRESS」と書かれた防弾服をつけた記者がうろうろしはじめた時、「逃げよう」と思った。子ども達にお気に入りのおもちゃを持たせ、ママ友と車に乗り込む。最前線のバリケードを抜けて、高速に乗れた瞬間、それまでの緊張が一気に解けた。さあ、パタヤに行こう。
先の見えない長い滞在になった。目の前に広がるパタヤの海岸。19階から眺める静かな蒼い海に癒される日々。部屋のテレビではバンコク市内の緊張を伝えていた。子どもたちはそんな大人たちの心配をよそに、プールやキッズクラブへと大はしゃぎ。子供用プールは浅瀬で安心して子どもを泳がせられる。大人はそばのベンチでバンコクポストを読みふける。
いろんな国籍の子ども達が遊びに来ていた。子どもは世界共通、水遊びが大好きだ。深めの場所では滑り台も付いて、大きい子どもたちはそちらに夢中。プールに飽きたら、キッズクラブでおもちゃや塗り絵を楽しむ。
夕方のプレイグラウンドからは芝生の向こうで、どこかの会社の慰安旅行だろうか、バレーボールに興じる人々がいた。夜になれば、エネルギーを200%使い切った子ども達は、早めのお休みの時間。
突然降って沸いた、子どもスペシャルデーの6泊7日は、こんな風にあっという間に過ぎ、ようやく騒動の落ち着いたバンコクから夫が迎えに来た。夕方、プールサイドでサンセットを見ながら思う。パタヤの夕焼けはいつものようにきれいなのに。
ママ友はパタヤを見直したと言い、子ども達は帰りたくないと言った。今度はきちんと「遊び」に、来よう。
Holiday Inn PATTAYA
住所 463/68 Pattaya Sai 1 Nong- prue Rd., Banglamung, Chonburi
電話 0-3872-5555
HP www.holidayinn.com
料金 例:キング・オーシャン・ビュー平日30お00B、週末3300B (大人2名、朝食付)など








