ちょっトリップ

ワット・トライミット内の新博物館

落ち着きはじめたバンコク。みんなの生活も日常に。だけど、なんだか疲れがたまっていませんか。リフレッシュしたくないですか。かといって、たっぷり時間があるわけじゃない。そんな気分のとき、この旅を思い出してもらえますように。

旅して書く係:ちゃら~む  スクムビットからの脱出を図る二児の母

遠くでなくても、どこか違うところへ

ベランダからはルンピニ公園方面の黒煙が見え、遠くから銃声も響いてくる、そんな日が何日も続いた。街には見えない怒りが満ちている気がした。タクシーにも乗る気がしない。買い物はもっぱら近所のエンポリアム、フジスーパー。備蓄は切らさないようにしなければ--。

そんな日々を送った強制排除が終わり、学校が再開。外出禁止令が解除された……、あーもうスクムビットに飽き飽きしていた。どこか違うところへ行こう。いざ現代の日本人町からプチ出奔だ。

中国情緒の寺院内ミュージアム

フアラムポーン駅にほど近い、ワット・トライミットに新しい博物館がある、という話を聞き、アソークから地下鉄に乗る。終点フアラムポーンからてくてく歩いていくと、右手に真新しい白亜の壁、金の塔の寺院―ワット・トライミットの中にできたプラ・マハ・モンドップ―有名な黄金仏を納める寺院兼博物館だ。

オープンして5カ月というこの寺院、4階に黄金仏が納められ、2、3階が博物館になっている。黄金仏にお参りしてから3階の展示室へ。

スコータイ時代に作られたという黄金仏の製造方法と歴史を模型や映像で紹介。きらびやかな仏像の苦難の歴史は下手な小説より面白い。次は2階の中華街ミュージアム。中華系タイ人のルーツを解説するコーナーから進んでいくと、そこは中国のジャンク船の中。200年前に大陸からやってきた中国人になったようだ。きっと命がけの航海だったのだろう。船を出るとそこは港。異国に来た時の気分はどうだったのだろう? もう二度と戻れない片道チケットだったのかしら? それともお金が貯まったら故郷に戻るつもりだったのかな?再現された港街の中に入り込むと、すっかりタイムトリップ気分。

その後、中国人たちの定住とコミュニティの拡大とともに、街が発展していく様子を模型や解説パネルで丁寧に追っていく展示が続く。

ヤワラート、金行の街で想う

かつて大陸からやってきた中国人たちは一生懸命働いたに違いない。今のタイを動かすお金はすべてこの中国人たちがルーツなのだ。新しい寺院の壮麗な建物も、模型や映像シアターを巧みに使った展示も、中華系の潤沢な資金力があってこそできたものだと思う。
今の日本で同じレベルの博物館を作ろうと思ったら、ちょっとした地方自治体でも、企業でも無理だろう。国も文化施設に割くお金なんて持ち合わせてない経済状況だもの。

国を発展させたお金、街を壊したお金。相続税も贈与税もないこの国、どこかに貯められているお金が、未来のために使われるようになればいいのに。

騒乱後に見る中華寺院ワット・モンコーン

さらに乾物屋やお茶のお店を眺めながら、ジャルンクルン通りを歩いてワット・モンコーンへ。真紅の門をくぐると、どどーんと金の布袋様が! 福顔を拝めるのはありがたいのだけど、エネルギッシュな朱と金に満ちた空間は、今の気分とはちょっと違う……もっと静謐な感じのお寺で平和を祈りたいなぁ。

ストレスフルだった自分へ、コラーゲン

外出も少ないから、紫外線もあまり浴びず、規則正しい生活だったのに、この2週間で肌は大荒れ。ふと目にとまった「魚翅」の看板。あぁ、コラーゲンよ。引き寄せられるように入った店内には、フカヒレとツバメの巣が一面に! 涼しい店内で、とろりと喉をすべり落ちてゆくフカヒレと、ほんのり甘いデザート感覚のツバメの巣のスープで生き返る。

お昼までの、数時間の出奔。必要だったのは、こういう「ちょこっと」リセットタイム。さあ、気を取り直して「いくぞ!」と独りごちた。
行き方
・地下鉄フアラムポーン駅下車、徒歩でワット・トライミットへ 約10分
・ワット・トライミットからジャルンクルン通りを西へ徒歩15分、中華寺院ワット・モンコーンへ
・帰りはフアラムポーン駅まで戻って地下鉄に乗るか、ジャルンクルン通りから40番バスに乗ればスクムビットまで一本。

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