編集部のタイ人経理部長「ブン」がタイに住む日本人の悩みを快刀乱麻で解決する!
今号の読者からのご相談
前略。タイに住んでおりますが、一つだけ我慢できないことがあります。 それは、救急車に道を譲らない人があまりにも多すぎる事です。 またそれを見ている交通警察も、救急車優先通行の手助けなどせず、ボケーっとしているだけ。 どういう事なのか? こういう姿勢や態度に非常に理解に苦しみ、強い憤りを感じます。
中には救急車に道を譲る人がいるとは思いますが、小生が今まで遭遇している場面ではゼロです。
調べてみると、教習所でそういう教えをしないという話もあります。 百歩譲ってそうだからタイ人は救急車優先を理解しないんだというならば、政府や関連機関がCMなどを使って呼びかけないのでしょうか?
日本の話で余談ですが、天皇陛下の御車列がサイレンを鳴らしている救急車と遭遇したら、 御車列が止まり、警察誘導で救急車を優先させます。 (みーちゃん)
ブンからの回答
最近、車の免許を取ったダコスタッフに聞いたところ、教習所で救急車に道を譲るということは教わらず、陸運局の試験場でも該当する設問はなかったとのこと。
3年くらい前からテレビを使って陸運局や警察、民間が一体となり「命を救うために道を譲ろう」というキャンペーンを張るようになりました。また、同じくテレビで公立病院の救急班が「路上のヒーロー」と題してドライバーを教育している番組もありました。
実は交通法規には救急車がサイレンを鳴らして来たら左に寄ること、そうじゃないと500B未満の罰金というのがあるのですが、あまり知られていないようです。以前、ニュースで警察が「サイレンを鳴らした救急車の道を塞ぐことは、過失致死罪に当たる」という発言が取り上げられたことがあります。少しずつですが、タイ人に緊急車両に道を譲ることが浸透しています。堪忍してね。
ダコ編集部の経理、ブンに相談したい方はmail@daco.co.th まで匿名で