【実地調査!】 あふれでるクリームは過去と今の架け橋
「パーン・ポップ」とは昔のタイの言葉で出会いという意味がある。ここはまさにその言葉通り、タイ菓子離れしている現代の若者タイ人にもう一度タイ菓子を食べるきっかけをくれる店だ。
オーナーのプロイさんが目指したのは、タイ菓子とラヴァケーキ(フォンダンショコラみたいなもの)の融合。彼女は料理学校を出ておらず、プロの勉強はしていないが、とにかく作り続ける情熱があった。お母さんが「もうやめて!」と発狂するほどに試作し、ついにふわふわなケーキを完成させた。
そこにフォイトーン(卵菓子)、ブアローイ(タイ風白玉団子)、タップティム・クロープ(クワイの菓子)などの昔ながらのタイ菓子をミックスさせたのがこのケーキだ。中央には丸い穴が開いていて、そこにブアローイとココナッツクリームを流し入れてからカットすると、まるで中から宝石が飛び出てくるかのような楽しさがある。

小さな店内だが、内装はラマ5世時代の宮殿スタイル
タイ菓子は甘すぎるが、ここのは甘さ控えめ。バタフライピーも自身で育てたオーガニックで、健康志向が垣間見える。友達はおばあちゃんのバースデー用に、と購入していた。確かに3世代で食べたいケーキかもね。(ゲム)
Phan Phob Cafe
場所:Soi Silom 10, Suriya Wong, Bang Rak
電話:06-5151-5445(タイ語)
時間:月~金9時~20時、土日10時~20時 無休
料金:ケーク・アンチャン・ラヴァ・マプラオ・オーン:ミニ145B、通常サイズ420Bなど