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外国人はタイで土地を取得できないが、コンドミニアムなら購入できる。5年前にダコ本誌で心友不動産の北浦社長を取材し、その人柄を見込んで投資目的でコンドミニアムを買ったダコ編集部の発行人、沼舘幹夫（私です）。
物件を購入し賃貸に出す予定だったが、資金計画が変更となり、完成前に転売する事にした。ところが、本年度はタイの不動産マーケットが少し落ち込んでおり、タイミングを逸して1年に渡って払い込んだダウンペイメント112万Bが消えそうになる。
そのとき、北浦さんが交渉に入り利息を含めた130万Bを戻してくれた。
この記事を北浦さんに捧げると共に、タイでコンドミニアムを買おうとしている方に誠実さを兼ねた、その道のプロから買えば後々嫌な目に合わずに済むということを私の実体験からお届けする。
上の写真が北浦さんこと北浦洋二さん。日本の証券会社とリクルートの不動産事業部を経てタイで起業。心友不動産社長。
投資目的でコンドミニアムを買う
都心の一等地。BTS駅から歩いて10分。終の住処としてもいいかなと思う物件を思い切って購入したが……
北浦さんを通して2014年暮にコンドミニアムを購入した。予約金、契約金。そして分割金15回を物件の販売代理店に払い込んだ合計金額が約112万B。建物が完成したら引き渡し金として640万Bを払えば名実ともに自分のものになるのだが、資金計画が変更となり、登記前転売に方向転換した。
転売をしくじる
BTSアソーク駅から徒歩8分の低層階８階建て。都心の一等地である。転売できないことはないと判断した。建築は予定より2年遅れ2019年の1月に完成。実は購入して１年後くらいに、北浦さんから「買いたい人がいます。売りませんか」とのアドバイスをもらっていたが、欲をかいたのが祟ったか、ついに売るタイミングを逸した。
2019年はマーケットが冷え込んでいるらしく売却は苦戦する。デベロッパー子会社から「頑張って売ります」の返事があるが売れない。7月までに買い手が見つかるか、640万Bを用意できなければこれまで払い込んだお金はすべて流れてしまうのだ。銀行から借りて賃貸に回すかエアビーか。112万Bを失うことも覚悟したとき、心友不動産の北浦さんとスーパーマーケットでバッタリ会った。
法律を盾に交渉してもらう
もともとこの物件は北浦さんの紹介で購入したものだが、北浦さんの役は終了しており、転売についての協力は期待していなかった。なのに「紹介した手前」と無償で販売代理店に働きかけてくれた。「契約書に書いていなくても完成が１年遅れると払い込んだお金を請求できるという法律があるんです。それを盾にお金を返してもらえるかもしれません」。一条の光がさしたが、もちろん販売代理店も必死だ。遅滞した責任の所在をほかに求め、法廷で闘争しよう思えばできる。
かつて北浦さんを取材
北浦さんと知り合ったのは5年前にダコ本誌のコラム「起業家ファイル」で取材したのがきっかけだった。
https://diamond.jp/articles/-/72207
この記事でコンドミニアムが５つ売れたらしい。インド在住の日本人にも売れたとか。それなら私も、と件の物件を北浦さんに紹介してもらったのだ。できるだけ条件の良い部屋を取得するために、北浦さんは販売スタート前夜からスタッフを徹夜で説明会の会場前に並ばせ、一番に乗り込み、いい部屋を確保してもらったことが懐かしい。
ダコ392号（2014年 9月5日発行）「バンコク起業家訪問ファイル」
130万Bが戻ってくる
販売代理店には顔の効く、つまり代理店に対して物件をよく売っている北浦さんがやんわりと圧力をかけ、7月までに売れなかった場合、銀行と同じ20万Bの利息付きで私に払い戻すよう交渉してくれた。よかった！ しかも北浦さんはこの働きについては一銭も受け取らないというではないか！
新たな誓約書。「もし代理店が7月末までに売ることができなければ、買い手は131万Bを受け取れる」3回の分割で。
北浦さんの会社が販売代理店となった物件
さてここから。北浦さんが自信を持ってお勧めする物件を紹介しよう。
Whizdom101という巨大な商業施設内にあるWhizdom Essenceとうコンドミニアムである。
この物件には買い手が殺到するはずと勝負をかけ上流エージェントになった。狙いは当たり、現在5カ月間で1７0部屋を販売されたそうだ。
プロとしての目利きで将来性のある物件と判断したWhizdom。北浦さんの心友不動産は直接の販売代理店になっている
部屋はいくつかのタイプがある（下資料参照）
Whizdom Essenceの特徴
①BTSプンナウィティー駅からスカイウォークで直結の商業施設の一角
②商業施設には24時間営業の日本食を含むレストランやスーパーあり
③２つ先のBTSバンナー駅では、スワンナプーム空港行きモノレールが開通予定
④BTSオンヌット駅では利用者が多すぎて、朝のラッシュ時になると乗車を何回か見送ることになるが、プンナウィティ駅にはそれがない
⑤デベロッパーはタイ最大の民間財閥CPグループなので安心
⑥すべてにおいてハイグレードな作り
⑦施設内を走る3キロのサイクリングレーンあり
⑧部屋はコンパクトだが、図書館や書斎、展望台など公共施設が充実
＜コンドミニアムの内装・周辺環境はこちらの動画をチェック＞
広大な商業施設の中にある高層階コンドミニアム。一つの街である。
＜コンドミニアムの詳細資料はこちら＞
高級物件はだれから買うか
「これだけの商業施設とオフィスの中に住居を併設した複合施設はバンコクにありません」と言い切る北浦さん。現在、バンコクの高級住宅街や商業施設が徐々にBTS路線の南へ伸びている。タイ最大の財閥がその潮流の中にひとつの街を創造してしまった。
今回紹介した物件はコンパクトなだけに543万Bからの手頃（？）な価格だが、それでも高級な買い物には違いない。高級物件を買うには誠実でしっかりとした販売代理店から購入したほうがいい。ここは外国だ。
失ってもしょうがなかった112万Bが利息をつけて戻ってきた。その実体験をもとに北浦さんの誠実さと実力を紹介させてもらった。
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