編集部のタイ人経理部長「ブン」がタイに住む日本人の悩みを快刀乱麻で解決する!
今号の読者からのご相談
(前略)スパの運営を任されている在タイ6年目の日本人女性です。8時半出社で掃除や準備を整えて10時開店。毎日万全の体制でお客様をお迎えしたいのですが、タイ人スタッフは出勤してまず朝食です。朝で忙しいのに手の込んだスープを調理し始める猛者もいます。
豚のニンニク揚げなんかおいしそうに食べていますが、臭いが部屋のアロマと混合し気持ち悪くなるのにタイ人は「臭くないよ」と意に介しません。「ギン・カーオ・カアー」と誘われますが殺意さえ沸いてきます。
以前、厳しく注意したことがあるのです。すると私が従業員全員に喧嘩をふっかけたような形になりスパ内が一時、険悪な雰囲気になったことがありました。数日経つとまた、ひとり、ふたりと朝食を持ち込むようになり、なし崩しに今のようなことに。もう根負けです。
出勤してまず朝食を食べるのはタイの文化なのでしょうか。どうしたら朝からよい緊張感を持ってお客様をお迎えすることができるでしょう。(よしこ)
ブンからの回答
タイ文化ではありません。職場での朝食は厳禁と明文化し、なぜ禁止するのか理解させます。給料はお客様からいただいていること、食事は就業ではない、お客さんにニンニクの臭いをかがせたくないというのも。
そうするとタイ人から昼間忙しくなりそうなので食事する時間がない、など意見が出ます。理由があるのならそこは酌んであげていいと思います。ルールを破ったら「次(2回目)はやらないでね」。と口頭で。もし破ったら「クビになっても受け入れます」と文書を書いて署名してもらいます。3回の警告で本気度が伝わることでしょう。
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