編集部のタイ人経理部長「ブン」がタイに住む日本人の悩みを快刀乱麻で解決する!
今号の読者からのご相談
(前略)先日初めて乗ったタクシーOKですが、ドライバーが「セーフティ・ナンバーワン・ワールド」とSOSボタンとカメラを指して自慢していました。普通のタクシーは危険と言っているようなものではないかと思うのですがそのドライバーは自分の仕事にプライドを持っているようでした。
SOSが鳴らないように細工すれば普通のタクシーと同じだと思うのですが、どの程度安全なのでしょう。(ばぶろう)
ブンからの回答
このタクシーOKは運輸局直轄のタクシー管理システムを備えたタクシーです。
車両の見た目は通常のタクシーとほとんど変わりませんが、見分け方は
①フロントガラスの「空車」のランプが緑色(通常は赤)。
②屋根の上の表示が「TAXI OK」。
③後部座席にSOSボタンが。
④車内にカメラを備え付けています。
さらにGPS追跡システムを導入していなければタクシーOKとは言えず、これが1万Bするので(ドライバー負担)申請者には評判が良くないものの、去年の11月9日から申請を受け付け、今年の1月末には3万6000台。5年後には10万台の普及を目指しています。
④のカメラは定期的に車内の写真を撮り続けます。乗客が危険を感じたら③を押せばたちまちコントロールセンターにつながり、英語で話すことができます。もしドライバーがSOSのスイッチを切れば、これまたコントロールセンターに筒抜けです。もちろんアプリをダウンロードして呼ぶこともできます。
世界一安心なタクシーとも思うのですが、利用者のネット上での評判は「車の設備が向上してもしょせん同じ人間が運転しているから」と手厳しいです。
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