毎年6~7月、タイの田舎ルーイ県で開催されるピーターコーン祭り。それはタイ国内に数ある祭りの中でもかなり異質。
今回はそのお祭りに潜入調査してきた、漫☆ガタ郎さんのレポート!
・旅して書く係・漫☆ガタ郎
鬼嫁にも精霊にも弱い座敷犬
「ピーターコーン祭りに行かない?」
とApex Travelさんからの電話。2つ返事でOKを出したのだが、隣にいる鬼嫁から鋭い視線。「私は?」というツッコミに「ほら、鬼と精霊が会うと妖怪大戦争になっちゃうじゃん」と無理やりねじ伏せてひとりツアーに参加することに成功した。
ピーターコーン祭りはタイの東北部ルーイ県のダーンサーイという街で行われるタイを代表する奇祭。この祭りは有名な仏教説話をもとにしたお祭りで、収穫前の雨乞いや厄払いの目的がある。「ピー」=精霊、「ター」=目、「コーン」=仮面劇、という意味の通り精霊のお面を被って街を練り歩くのだ。
祭りの当日、イベント会場のある通りに到着すると色々なデザインのピーが観光客と一緒に写真を撮りながら練り歩いている。うおおお。いきなりテンション上がってきた!
会場近くのお寺の一部がピーターコーン博物館として解放され、ワークショップやピーの試着もできた。僕もせっかくなのでピーの衣装に着替え、写真をパチリ。嫁に送ると鬼の写真が送られてきた。
この時ピーのお面を見てみるとココナッツの幹とフアットというもち米を蒸す竹のカゴでできていることに気が付いた。衣装もボロ切れでできており、まさに地元のお祭り感満載だった。
祭りのメインはイベント会場で大勢のピーのダンス。ゆる〜い音楽に身を任せて踊り、最後にピーの仮面を脱ぐと、正体は地元の小中高生くらいの子達だった。みんな怖い仮面と違いあどけない笑顔をしている。嫁にも鬼の面を取ってもらうべく、ピーターコーングッズを大量にお供えすることにした。
TIME SCHEDULE
【1日目】
06:00 バンコク発
07:00 ルーイ空港着
08:30 チェンカーン観光:ワット・プラプッタバート・プークワーイングン、ワット・シー・クンムアン、メコン川の急流を望む景勝地「ゲーン・クックー」を見学
13:00 フリータイム
【2日目】
07:00 ダーンサーイへ出発
10:00 ピーターコーンフェスティバルにてパレード見学
12:30 市内レストランでランチ
15:40 ルーイ空港発
16:50 バンコク着
+1 TRIP
ノスタルジックなメコンの街
お祭りに合わせて、メコン川沿いに位置するチェンカーンにも立ち寄りたい。懐かしい匂いのするノスタルジックな街並みと朝の雲海と夕日を堪能できる。
TRIP MEMO
見どころ
ピーターコーンフェスティバル
期間:2018年は6月16〜18日
http://www.thailandtravel.or.jp/phi-ta-khon-festival
Phi Ta Khon Museum
ピーターコーン博物館
場所:Tambon Dan Sai Amphoe Dan Sai Chang Wat Loei 42120
時間:9時~17時 無休
http://www.tourismthailand.org/Attraction/Phi-Ta-Khon-Museum–3561
アクセス
ドンムアン空港からルーイ空港へはノックエアーとエアアジアが毎日運航。空港からルーイバスターミナル(バンコクからの長距離バスも発着)までタクシーで移動し、ダーンサーイ行きのバスに乗り換え、約1時間半。運行時間は9時~23時。1〜3時間間隔、復路も同様。
電話:0-4283-3586
(ルーイバスターミナル、タイ語のみ)
Apex Travel
http://www.apexthailand.co.th
※ピーターコーン祭りのツアーは今年は催行予定なし。例年は5月ごろに販売を開始するのでチェックを。