小6の息子が朝、「ママ、タイの衣装の写真をプリントして」と。聞けば、学校の宿題で、興味のある国のことを調べて壁新聞を作ることになり、息子は「タイ」について調べることにしたらしい。
どうやら、図書館で、タイについて書いてある「いい本」があったらしいけど、タイ駐在経験のある女子が、先にその本を借りてしまったので、「ママ、タイについて教えて」と。
「何でも教えてあげるよー」と言ったものの、「じゃあ、タイのイベントは何があるの?」と聞かれて、あれ?先生の日、子供の日、父の日、母の日、カオパンサーと、あと何だ? 「カオパンサーって、日本語で何て書くの?」「日本語!?」「何の日?」「お坊さんが修行に入る時で、パパはやらないけど、禁酒する人もいるかなぁ」。
「ふーん。そういうんじゃなくて、普通のイベントは? クリスマスとか」「ハロウィンもクリスマスもあるよ。あっ、タイはサンタさんはいるけど、家には来ません。両親がプレゼントを買ってくれます」「ふーん(期待する回答ではなくイライラした様子)。学校は? 夏休みは?」「3月から5月ぐらいと、秋休み」「何日から?」「分かんないよ、パパに聞いて」「ママが聞いてよ」と、寝ているヨードを息子が叩き起こして聞くと、「今は試験中だよ」「いつから休み?」「もうすぐ」「もうすぐじゃわかんないよ」と息子。
「じゃあ、タイの料理について書けば? ママ詳しいよ」と私。「何て書けばいいの?」「……」。詳しすぎて、何から話していいか分からず、「トムヤムクンと、ガパオとグリーンカレーが有名です」と、だれでも知っているようなことしか言えず。
「あっ、小学生は、給食じゃなくて、お金を持っていって屋台とか食堂で昼ご飯を買うとかは?」と、こんな会話が、朝の6時半に飛び交い、学校へ行く前に、なんとか宿題の壁新聞を書き上げた。
しかし、6年間タイに住んでいて、しかもダンナがタイ人なのに、小学生の壁新聞(A4サイズ)を作る知識もないのかと、愕然。タイの歴史とか文化とか、教科書的なこと、ちゃんと勉強しようかな。
下関崇子/ムエタイ修行のために来タイした元プロキックボクサー。タイ人トレーナー、ヨード氏と結婚し一男一女の母に。2006年6月、6年間のタイ生活に終止符をうち一家で日本へ。草の根の日タイ交流、続行中!