バンコクひと巡り

〈 バンコクひと巡り 〉第二十七回 鈴木一絵

39(hitomeguri)

鈴木一絵(すずき・かずえ)
2008年独立行政法人国際交流基金入社。2013年9月より同基金バンコク日本文化センター勤務。芸術文化交流部門ディレクターとして、日本映画祭や美術展など文化事業の運営を担当。敬愛する女性は、ナタリー・ポートマンと椎名林檎。

気になる人を紹介者が自ら回想して書くリレーコラムです。 今回は鈴木敦子さんが佐渡島大使について書きます。

 

フルスロットル

紹介者/佐渡島志郎(特命全権大使)

 鈴木さんは、私が不定期に開催している映画鑑賞会のメンバーの一人という縁でご紹介することにした。彼女は、現在国際交流基金バンコク日本文化センターで勤務。文化芸術交流の担当だ。赴任して3年半、日本文化を紹介する事業や日タイのアーティストの交流を促進するイベントの企画・実施など、フルスロットルで活躍中だ。先般の日本映画祭2017の会場にも、忙しく駆け回る彼女の姿が見られた。

 タイの人たちには日本ファンが多いので、ありきたりの企画では期待に応えられないと、智恵を絞る毎日は、緊張の連続らしい。昨年担当した日タイ双方の若い演劇人をつなげて一つの劇を作り上げる仕事は、言語や文化の壁に苛まれたけれども、苦労の甲斐あって、仕上がった舞台は、タイの観客から上々の反応を引き出した。

 仕事で鍛えられた結果、タイの芸術文化には、当然のことながら造詣が深い。昨年瀬戸内芸術祭2016が開催された際に、その夏セッションにタイからも伝統芸能を中心に一群のアーティストが参加した。総合ディレクターの北川フラム氏からタイからの送り込みを頼まれていた私は、そのセレクションをどうするか、事前の実地調査やタイ文化省との交渉に際して、彼女から仕入れた情報が大いに役に立った。

 忙しく立ち回る彼女ではあるが、仕事で煮詰まったときは、自然を愛でにバンコクを離れるのが、一番の息抜きらしい。風光明媚なチェンマイやプーケットのファンと聞く。


次回で鈴木一絵さんが紹介するのはFine Paper TAKEO (Thailand)の荻津健史さんです。

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