バンコクひと巡り

〈 バンコクひと巡り 〉第三十五回 有澤 剛

有澤 剛(ありさわ・ごう)
1973年栃木県生まれ。高卒と同時に来タイしてNGOに参加。その後タイの4年制大学卒業、学校法人経営を経て、現在、日系企業の海外事業担当マネージャー。在タイ27年目。趣味は競馬とガンプラを眺めながらのウイスキー。
気になる人を紹介者が回想して書くリレーコラムです。今回は粂田さんが有澤さんについて書きます。

 

一見無愛想

有澤剛さんー私がタイに住むきっかけを与えてくれた人です。

私が初めてタイを訪れたのは今から十数年前、当時ミラノで日本語教師をしていた時のことでした。チェンマイで泊まったホテルの近くに日本語学校があったので、授業風景を見学させてもらおうとアポなし訪問。「今日はちょうどチェンライからオーナーが来ています」と、スタッフが呼んできてくれたのが有澤さんでした。

1、2年だけなら国を変えてみるのもいいかなと、そこから私のタイ生活が始まるわけですが、今年で在タイ27年の有澤さんも「本気でタイに住む気などサラサラなかった」とか。

高校卒業後、進学も就職もせず遊んでいた有澤さんに、彼のお母様は、当時タイでNGO活動をされていたお父様の下でいろいろな経験をしてほしいと息子のタイ行きを望みます。いつも心配ばかりかけているお母様の願いを叶えるため、有澤さんは「タイに行く」と宣言し18歳で来タイ。その後どんなタイ生活を送ったのか、私が知っているほんの少しの部分だけでも相当長い、深い、濃い話になりますので、興味のある方はぜひ彼に直接聞いてみてください。(笑)

普段は口数が少なく、一見不愛想ですが、「3人のお子さま」「競馬」「号泣した日本のドラマ」の話題になった時だけはまったくの別人。でも最近は、普段でもずいぶん優しい表情をするようになったなと感じている今日この頃でございます。


ひと巡りは今回が最終回です。次号では特別編としてフランス人落語パフォーマーをご紹介いたします。

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