先週、タイ中のSNSをかっさらっていた話題といえば「カピバラ」。なぜカピバラが話題に? と疑問に思うでしょう。実はロシア人ティックトッカー「Sto-Lichnyy ona-Nas」が作ったカピバラの歌がSpotifyやInstagramなど様々なチャンネルに投稿されたのですが、楽しい曲調に乗せて歌う「カピバラ」という言葉がなんともおもしろく、タイをはじめ各国のTikTokでトレンド入りしました。
この歌がタイでトレンド入りした後、タイ人たちはカピバラに興味を持ちました。カピバラとは一体どんな動物なのか?
カピバラは世界最大の齧歯目。齧歯目とはネズミ類のことですが、つまりカピバラは世界最大のネズミということになります。ほとんどの時間を水中で過ごす傾向があり、生息地はプール、川、熱帯雨林の湖、牧草地とまばらなサバンナです。そのため、彼らは素早く乾く細かい毛と粗い毛を持っています。
偶然にもこの茶色の毛の巨大なネズミは「犬」のように見えるし、「ココナッツ」のような茶色をしている……。そこでタイ人たちはそのとぼけた顔のかわいらしい風貌から「ココナッツ犬」と名付けました。その結果、カピバラはタイのSNSで大きな話題になりました。さらに 「カピバラ」という言葉の発音に近い「ガピ プラーラー」(※)という別の名前も付けられました。
※ガピ=海老のペースト調味料
※プラーラー=魚を乾煎りして石臼でついた米粉とともに6ヶ月以上塩漬けして醗酵させたもの。タイ北東部イサーンの料理では一般的に使う調味料。実際の発音は「パラ」に近くプラーラーを入れたイサーン式青パパイヤサラダは「ソムタムパラー」という。
だからタイのSNS上に「ココナッツ犬」の写真がたくさんあっても驚かないでくださいね。