
冷やしすぎ料理が人気の屋台村(ルンピニ公園そば)
過去65年間で最もひどい熱波に見舞われるバンコクで、少しでも涼を求めようと、調理した後冷凍庫で凍らせた「冷やしすぎ」タイ料理に人気が集まっている。都内の屋台村で定番のトムヤムクンなど冷やしすぎ料理を味わった。
現在タイ全土は、エルニーニョ現象によって数十年に一度の酷暑の真っただ中。干ばつ被害も出ていることから、今年のソンクラーンが水を使わないエア方式で行われたのは本紙既報のとおりだ。
これほど暑いと「暑い時こそ熱い食べ物を」という精神論より、素直に冷たい料理が食べたくなるというもの。ルンピニ公園そばの屋台村では、この4月からさまざまな料理を調理後に冷凍した冷やしすぎ料理を提供している。この日も朝から行列ができるほどの人気ぶりだ。
記者が頼んだのはライス、ガイヤーン、トムヤムクンをそれぞれ冷凍庫で凍らせた「冷やしすぎセット」(200B)。10分後、テーブルにはカチカチに凍りついた3品が涼しげに並んだ。
「溶けないうちに召し上がれ」と店主のジャイイェンイェンさん。シャーベット状のトムヤムクンをフォークで砕きながら食べるのはなかなか骨が折れるが、味は上々だ。
ただ、ガイヤーンはトレイの形のまま凍っており、明らかにスーパーで売っている冷凍食品をそのまま出しただけのものだった。記者がジャイイェンイェンさんに指摘したところ、その事実をしぶしぶめたが、以降まったく取材には応じてもらえず、接客は目に見えて悪くなった。
残った溶けかけの冷やしすぎライスを食べ終え、まるで冷や飯を食わされたかのような居心地の悪さを感じつつ、記者は屋台を後にした。
Kyoko Shimbun(虚構新聞:http://kyoko-np.net)について
虚構新聞社・社主UK氏が2004年に開設した、虚実の狭間を行き交う可能性世界の出来事を報道するニュースサイト。「ありそうでなさそうで、でもやっぱりあるのかもしれないけど、まさかそんなことはないだろう」といった記事を掲載。当「バンコク版」においても内容はすべてフィクションであり、現実の人物・事件・団体とは一切関係ありません。本誌に掲載された記事により、損害や賠償が発生したとしても、著者ならびに編集部では一切の責任は負いません。








