プー・ニム・トート
創作タイ料理の人気店「LE DU」(シーロム通りソイ7)のオーナーシェフ・トン氏が手掛ける新たなタイ料理店がスクムビット通りソイ31に昨年末オープンしたと聞いて、さっそく行ってみた。
ここのコンセプトは「モダン・タイ・ストリート・フード」。「LE DU」はコース料理の店だが、ここはアラカルトが主体。伝統的なタイ料理を、真空調理法など現代の調理技術を使ってアレンジする、「最先端のタイ料理」が売りだ。
軽くつまめる料理や味の濃い料理も多くて居酒屋感覚でお酒と一緒に楽しめそうだ。スパイスやハーブを使ったタイらしいカクテルも多い。
カジュアルで明るいエントランス
さっそく試食してみよう。まずは「ラープ・ペット」。通常のそれと違って、ここではアヒル肉がテカテカと光って納豆のような見た目になっている。これはアヒル肉の脂身とバターを使って炒めているから。ひと口食べて噛み締めると、固い肉の中から脂と共に濃厚なアヒル肉のうまみがじわっと染み出てきた。強い酸味もクセになる。付け合わせのピクルスやせんべいと一緒に食べると複雑な味わいになる。
脂のうまみがこってりと楽しめるラープ・ペット
メインの「プー・ニム・トート」はソフトシェルクラブを素揚げしたものだが、付け合わせのナムプリック・オーン(トマトの辛味噌)をアレンジした特製ソースが強い酸味と独特の味わいでクラブの味を引き立てている。
どの料理も、味はたしかにタイ料理なのだが、至る所に新鮮な驚きがあった。
BAA GA DIN(แบกะดิน)
時間:18時~23時 火休
場所:26 Soi 31, Sukhumvit Rd.
電話:0-2662-3813
料金:ヤム・マクア・ヤーオ(ナスの和え物)180B、ラープ・ペット(アヒル肉の香草和え)220B、プー・ニム・トート(揚げたソフトシェルクラブ)350B、ココナッツ・アイスクリーム180B