日本の人気アニメ『一休さん』をタイ版にリメイクしたアニメ『クン・パック・サックルー』が今秋から日本で放送されることが分かった。
室町時代の禅僧・一休宗純を主人公にとんち話を展開する『一休さん』は 75年の初放送以来繰り返し放送され、今でも広く親しまれているアニメのひとつ。タイでも吹き替え版が人気を集めたのをきっかけに、昨秋から『パック』の放送が始まっている。
ヒマラヤ山脈を背景に、主人公のパックがサオチンチャー(大ブランコ)にまたがるオープニングから始まる『パック』は、日本のとんち話をタイの風土に合わせて翻案したのが大きな特徴。
舞台を禅寺からワット・スタットに移したほか「毎晩、壁画から抜け出して暴れるヤック(鬼)を退治してほしい」というラマ3世の訴えをとんちで解決するなど、個別のエピソードもタイの文化に沿ってアレンジした。
その一方で、チャオプラヤー川の氾濫が理由で掲げられた「このはしわたるべからず」の貼り紙を読んだパックが真ん中を渡ろうとしてそのまま濁流に飲み込まれ、三途の川で母上様と再会しかけるなど、原作と大きく異なるエピソードも複数含んでいる。
改変の理由について、製作を指揮したチャーリー・ウィラポン氏は「日本の一休さんは大変賢明だが、しばしばとんちとは名ばかりの屁理屈をこねくり回しているのが嫌だった。桔梗屋が不憫(ふびん)なときすらある」と話す。
教育と仏教、両方の意味で「因果応報」が日本の子供に伝わるかどうかが『パック』逆輸出成功の鍵を握りそうだ。
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