虚構新聞(http://kyoko-np.net)について
虚構新聞社・社主UK氏が2004年に開設した「ありそうでなさそうで、でもやっぱりあるのかもしれないけど、まさかそんなことはないだろう」といった記事を掲載する嘘ニュースサイト。当「バンコク版」でも内容はすべてフィクションであり、現実の人物・事件・団体とは一切関係ありません。これは創作により書かれており、本当のことではありません。
これは嘘ニュースです。これは嘘ニスです。これは嘘ニュースです。これは嘘ニュースです。
サクチャイはドリアンを12個、ソムチャイはサクチャイより8個多く買いました。ソムチャイはドリアンをいくつ買いましたか――。タイ教育省が小学校教諭を対象に開いた研修会で出されたこの問題が「難問だ」として一部のタイ人教師を悩ませた。
「そんなにドリアンを買って何に使うんだ」
設問に対して、参加した教員の間から様々な意見や疑問が飛び交う。23日、タイ東部チョンブリー県で行われた教員研修会での一幕だ。
タイでは現在、義務教育における「教師の質」が問題になっている。同県では9月18日、「12足す8」の答えを「4」とした小学校教諭の採点答案がフェイスブックに投稿されて拡散。後日、学校側は謝罪したが、投稿が注目を集めた背景には、学校によって教師の資質に開きが生じる教育格差の問題が横たわっている。事態を重く見た教育省では、教員の質の底上げを目的に、全国各地で緊急の研修会を開くことを決めた。
「答えは20個です」
研修会の教壇に立った地元の小学1年生・プリチャさん(7)が答えを発表すると、教員の間からはどよめきが起きた。「4個だと思ったのに」「そういうことか」という納得する声に交じって、「ドリアンよりマンゴーの方がおいしいのではないか」という声も聞こえる。
タイの義務教育では、小学校で掛け算の九九を「12×12」まで暗記するなど、日本の小学生以上に高い水準が要求されているにもかかわらず、経済協力開発機構(OECD)が発表する学習到達度調査では、科学的応用力が54位、読解力が57位、数学的応用力が54位と低迷している。その一因として一部教師の能力の低さがあることが、今回の教員研修会を通じて改めて浮き彫りになったかたちだ。
「1人で20個もドリアンを買っても食べきれないですよね。だから答えは4個だと生徒に伝えます」
研修会に参加したある男性教諭は、不満そうに語りながら会場を後にした。
これは嘘ニュースです。これは嘘ニュースです。これは嘘ニす。これは嘘ニュースです。