今号の読者からのご相談
前略。バンコクのバス停付近など、人が集まる場所にゴミ箱があります。しかし、青(一般)、緑(リサイクル)、黄色(危険物)に分別して捨てる人がいるようには見えません。
さて、日本の乾電池は「水銀ゼロ使用」が一般的ですが、タイで売られている乾電池はどうなのでしょう。タイの乾電池を使用後に家庭の一般ゴミとして捨てていいのでしょうか。タイのゴミ処理方法を乾電池を通して教えてくれませんか。(バツとテリー)
ブンからの回答
ゴミは仕分けせず出す
公共のゴミ箱ですが、ご指摘のように捨てる側はほとんど分別していません。家庭から出すゴミも分別していません。分別はゴミを回収する側が手作業でします。
捨てる側は、ガラス、生ゴミ、燃えるゴミ……何もかも一緒くたに捨て、夜中に回収する人らがその場で「リサイクルになるもの」「売れるもの」「売れないもの」「危険なもの」にその場で分別します。これがタイのゴミ回収の仕組みです。
使い捨て乾電池はポイ
タイのコンビニで売っている乾電池は水銀ゼロです。メーカーによってはカドミウムゼロも発売しています。ただしディスカウント店で激安で売っているものは環境に有害な物質を使っているものがあります。
結論から言いますと、とくに使い捨て乾電池は家庭のゴミ箱に捨てて構いません。できれば数本まとめて、水銀ゼロとそうでないものをビニール袋に分けて捨てることをおすすめします。ゴミ回収人の分別の手間を減らしてあげるためです。
回収する側に報奨金
乾電池については回収実績を記録し、年間1000kgを回収すれば報奨金が入るという仕組みを運用している自治体もあります(ダコ編集部のあるパヤタイ区。1カ月で100kgは回収しているそう)。回収後は専門の廃棄物処理業者に引き取ってもらいます。
捨てる側の公共心に訴えた方がいいのか、回収する側の「やる気」に訴えた方がいいのかの議論はまた別の場で。

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