ロブスター「プリンス・オブ・ザ・シー」
テーマはサプライズ。29階でエレベーターを降り、店内に足を踏み入れると、すぐ左手にいきなり広々としたオープン・キッチンが現れる。その脇を通り抜けるように進むと、今度は右手に広々とした景色が表れた。
眼下にはルンピニ公園が広がる
眼下に広がるルンピニ公園の緑。その向こうには高層ビルが建ち並ぶ。まるでマンハッタンのセントラルパーク越しの景色だ。
料理の方もやはり新鮮な驚きに満ちていた。1品目の「トムヤム・リゾット」は四角い瓶入りで提供される。瓶の中に渦巻く白い煙。スタッフがテーブルまで運んで、目の前で木の蓋を開けると、一気に煙が立ち上って、消えた。そして強い燻製臭が漂い、食欲をあおる。リゾットは米粒の形をしたパスタ「Orzo」を使い、まろやかなトムヤムの酸味・辛味を絡めている。食欲と共に好奇心を刺激する一皿だ。
トムヤム・リゾット
続いての「フォアグラ」は、皿と盛り付けが可愛らしく、まるでケーキのよう。オレンジソースと合わせていただく。
一番気に入ったのは「ロブスター『プリンス・オブ・ザ・シー』」。ロブスター料理は通常、頭を残して生前の姿に近い盛り付けをする場合が多いが、ここでは写真のように頭を外して提供する。パッと見た時、これが「ロブスターに似た別の物」に見えて、これから未知の生き物の身を食べるように思えてワクワクする。
どれも、まず見た目でサプライズを与えて気分を盛り上げ、味の方でも満足を与えてくれた。さすがである。
Park Society
時間:18時~22時半 無休
場所:29th Fl., Sofitel So Bangkok
電話:0-2624-0000
Web:www.sofitel-so-bangkok.com
料金:トムヤム・リゾット950B、フォアグラ900B、ロブスター「プリンス・オブ・ザ・シー」2300B、和牛リブアイ2500B、ボンベ・アラスカ350B、シェフの創作5コースメニュー5400B