髙田パパシリーズは特に幼稚園児のお子さんを持つ父に捧げたい。幼児2人の父は今回、自宅で子供たちのために刺身を作ろうと鮮魚を買いにパヤタへ車を走らせたのでした……。
さぁお父さん方! まずはネットで刺身の卸し方を調べて、出かけましょう!
左)およそ60mに鮮魚店がぎっしり。日本からの母はずんずん進む!
右)貝類、エビ、カニ、イカはグレードで値段が違うが、新鮮度は同じ
【旅して書く係】髙田胤臣:休日は家族サービス兼ワンデートリップのコラム取材で終わる
子供孝行と親孝行を兼ねる海沿いドライブ
パタヤはビーチやバーなどのイメージが強いが、海辺の街らしい魅力のひとつ、シーフードを忘れてはいけない。とはいっても、パタヤでおいしい海鮮料理に僕は出会ったことがなかった。
そんな中、パタヤのナーグルア市場の魚が新鮮ですごくいい、とダコの発行人N氏に教えてもらった。今回、僕の両親が訪タイ中だったので、ドライブがてらパタヤまで魚を買いに行き、自宅で海鮮パーティーをすることにした。
市場の喧騒が観光になる
380Bのエビを今回は小ぶりの370Bの値段にしてくれた!
ナーグルア市場の周辺は小さな漁港町で、小学生の夏休みに行った海辺の田舎町を連想させる。シーフードがオススメといっても海鮮専門ではなく、端の通路の約60mだけにしか鮮魚店はない。貝やエビ、カニ、魚、干物などがところ狭しと並べられている。
左)インベーダーゲームのように並べられた沢ガニ
右)カブトガニ。調理法がわからなくても店主が大雑把に教えてくれる
タイの市場によくあるような生臭さがなく、日本の鮮魚店のような新鮮な魚介の匂いに溢れていた。野菜やシーフード用ソースも売られているので、ここですべてが完結するのもいい。ときどき氷売りや卸売りが声を荒げながら通路を走ってきて、客が避けてあげなければいけない。そんな市場ならではの喧噪も楽しい。
鮮度落とさず、その場で炭火焼き
アジは目がキラキラして新鮮。母の目もキラキラしていた
今回はアジをメインに見て歩いた。多くの店で新鮮なものが売られている。値段は札がついているので言葉ができなくても問題ない。店によってやや値差はあるがせいぜい1B程度なので、店選びはフィーリングだ。アジはタタキにしようと思う。
目が透き通っていれば新鮮な証拠と居酒屋店主の日本人に教えてもらっていたし、店主も日本人への心得があって「サシミ、OK?」と訊けばちゃんと教えてくれる。
サメやエイ、カマス、カラフルな魚など変わったものに混じって小ぶりのカツオの一種もあった。父が「これを刺身にしよう」と購入。母はエビとイカの炭火焼きを食べたいという。自宅には七輪はないが、心配はいらない。市場には、1種類に付き約1kgまでを30B~で焼いてくれる店もある。
慣れた地元民や外国人はここで調理してもらい、隣の公園でゴザを敷いてビール片手に食事をしていた。
切ってわかる!生臭くないピチピチ鮮魚
アジの三枚おろしに挑戦中の髙田
さて帰宅後、さっそく調理を開始。まずはアジを三枚におろす。内臓を取り頭を切り落とし、最後に身を骨から切り落とす。見た目にこだわらなければ自分でもできるし、意外に楽しい。ただ5匹しか買わなかったので、なめろうとタタキにしたら目方に比べてかなり少量になった。
カツオは大きくてもアジのおろし方と変わらない。難しくはない代わりに血が大量に出るのはちょっと引いた。でも、アジもそうだし身が全然臭くなくて、切っているそばから「これは新鮮だな」と素人でもわかるほどだった。
その刺身、幼稚園児が夢中になるおいしさ!
カツオの刺身。新鮮で臭みが全然ない
そうして夕方になり、食卓を囲んでいざ実食。刺身は暖かい海の魚だからか、身がやや柔らかめだ。でも、アジもカツオも新鮮で箸が進む。普段は刺身は口にしない娘ねねだが、一口だけアジのタタキを食べさせたら「おいしい!」とほとんどをひとりで食べてしまった。やはり新鮮でおいしいものは、子供にもわかるのだな。今度はアサリなどで酒蒸しやスパゲッティーを作って、ねねに食べさせたい。
ちゃぶ台にいっぱい載せてシーフードパーティー
タイムテーブル
08:00 自宅出発
08:20 近所で朝マック
09:50 ナーグルア市場到着
10:20 買ったエビなどを焼いてもらう
11:00 焼いてもらっている間に隣の公園で子どもは遊ぶ
11:10 バンコクに向け出発
12:40 メガバンナーでわさびなどを買う&昼食
13:40 自宅帰着。調理開始
16:00 休憩
18:00 夕食
見どころ
ラーンポー・ナーグルア魚市場 ตลาดปลานาเกลือ
場所 Na Klua, Bang Lamung, Chonburi
時間 5時~18時
値段 買った魚の単価(実際に買った値段):アジ140B/kg(5匹138B)、カツオ120B/kg(1匹180B)、エビ370B/kg(1 kg分約15匹くらい)、巻き貝(ホイ・ワーン)150B/kg(1kg分)、イカ250B/kg(1kg分3杯)、炭火焼き費用:1種類30B(エビ30B、巻き貝30B、イカ1杯20B)
行き方
【1】チョンブリーパタヤ・ハイウェイ(モーターウェイ)終点のスクムビット通りを右折
【2】最初の信号を左、ノースパタヤ通りに入る
【3】ビーチロードに差しかかる手前のロータリーを右方向へ行き、パタヤ・ナーグルア通りに入る
【4】まっすぐ行き、道路の真ん中に立つ大きな木がナーグルア市場の目印
評価
ローカル度 ★★★★☆
マニアック度 ★★★★☆
セルフィー満足度 ★★★★★
リラックス度 ★★★☆☆
※ 購入日の状況によって価格は変動します。