今回は「地方の味」をテーマに2軒選んでみた。まずはバンコク郊外・プラチャニウェート地区で24年間 営業してきた南タイ料理店の2号店。2代目オーナーで店名の由来にもなったイケメン・アイスさんが陣頭指揮をとっている。
アイスさんによると、ここの料理 は南部・ナコンシータンマラート県出身の祖父母仕込みの家庭料理。食材や調味料も南部からほぼ毎日取り寄せているとか。
日本人大歓迎だそうで日本語メニューもある。翻訳が若干怪しいが、全メニューに料理の由来や、それにまつわるアイスさん一家の物語が長めに書かれていて、ついつい読み込んでしまう。
今回は10品ほど試食。その中でも特に気に入ったのが「ゲーン・ペット・ヌア・プー・バイ・チャプルー」だ。カニ肉がゴロゴロと入った黄色いカレーなのだが、辛さ控えめでカニの甘みと食感が印象的だ。大皿に山盛りで出てくる「カオ・ヤム」も絶品。野菜や調味料、特製ソースとご飯を混ぜて食べる。
野菜のシャキっとした歯ごたえと玄米のもちもち、魚を発酵させたソースの芳醇な甘さがたまらない。タイ料理の中でも南部の味付けは特に辛い。注文する時は「辛くしないで」と忘れずに付け加えよう。
「Baan Ice」
営業時間 11時~22時半 無休
場所 1st Fl., Somerset Sukhumvit, Soi 55, Su-khumvit Rd.
電話 0-2381-6441~2
料金 ゲーン・ペット・ヌア・プー・バイ・チャプルー(カニ肉とキンマの葉入りカレー)350B、カオ・ヤム(南部風混ぜご飯)160B、ガイ・バーン・クア・ケム(地鶏のカリカリ揚げ)180B