男と女の学際研究 ~現役学者が微笑みの国を考察!~
5人の現役研究者が「日本男とタイ女」をテーマに、いろいろな角度から考察する連載コラムです。
経営学 林 拓也
「イマドコ! アナタハヤクカエル!」
結婚後もタイ女から来る魔の定期連絡に悩まされる日本男は多いでしょう。今回はこの問題について、国立女性教育会館による調査結果をもとに、日タイ男の子育て比較という視点から考えてみます。
子供と過ごす時間に2倍の差
「話をする」「食事をする」など子供との接触内容15項目中、父親の割合が母親より高かった項目数は、タイが6、日本はわずか2でした。
平日に父親が子供と過ごす時間でも、日本では1日平均3.08時間だったのに対しタイでは5.89時間でした。タイ男は日本男と比べ、平日でも子供とより多く関わりを持ち、かつその時間が長いのです。
「家族で夕食をとる」回数も興味深い結果が出ています。タイでは週に6.3回、日本では4.4回でした。もっと深刻なのが「家族で余暇を過ごす」回数です。タイ週5.8回に対し、日本はわずか2.5回でした。
日本男は毎日残業、接待で大変なのでしょうか。平日は自宅へ戻る時間が遅いため、家族全員で食事を共にしたり、団欒したりする機会が日本男には少ないのです。もちろん理由は残業? 今夜もタニ……、あ、口が滑りました。
タイでは家族が全員揃って活動する機会が多いため、自然と子育てに関する父親と母親の分担でも日本と異なる状況が見られます。
たとえば「幼稚園や学校の保護者会に出かける」で、「主に母親がする」割合は日本が6割に対し、タイでは4割台でした。タイ男は日本男よりも子育てがマメで、ママのヘルプをきちんとしているわけです。もちろん、仕事せず家族を捨ててトンズラするどうしようもないタイ男もいますが……。
以上の諸点から見ると、もちろん個人差はありますが、タイ男は日本男と比べ積極的に家庭や子育てに関わっていることがわかります。
タイ女からの魔の定期連絡は、単に浮気の不安からだけではなく、タイ男のように家族一緒に時間を過ごしたいという、母親としての心の叫びでもあるのです。









