今号の読者からのご相談
ダコ編集部Mです。読者の相談を差し置いて質問させてください。
前回このコラムでタイの調理用語「ピン」について、小片に切った鶏肉、干し魚、餅、パンなどをさっと炙る、と解説しておりました。しかしビーチや道端で天秤棒からさげた網の上に置いて炭火で焼いている「カイ・ピン(焼き卵)」は、サッとでなく、じっくりと焼いています。これはどういうことなのでしょうか。
ブンからの回答
一度茹でている

その名前から焼き卵と思う「カイ・ピン」ですが、実は一度茹でてあるのです。茹でたものを保温のために炭火で軽く炙っています。
生卵からの焼き卵もあります。軽く数時間炙ります。これも「カイ・ピン」と呼ばれますが、例外といっていいでしょう。
一度蒸している

ついでですが、串を刺した焼き卵も「カイ・ピン」と呼ばれます。ですが、あれは生卵の中身を注射器で抜いて味付けしてかきまぜ、殻に戻し、蒸す「蒸し卵」なんです。
その後、保温のために軽く炙りながら売っています。編集部の近くに屋台がありましたので買ってきました。

右が茹でて炙った「カイ・ピン」。左は味付けして蒸して炙った「カイ・ピン」をスライスしたもの
編集部Mさん曰く、「初めて食べたが、魚肉ソーセージの味がする。悪くない。甘めの玉子焼きみたい」だそうです。
ところでMさんによると、「焼き卵」のことを出張者や旅行者に紹介すると「焼き卵?卵焼きだろ? 日本語大丈夫か?」と小馬鹿にされるそうです。そうなんですか?
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