360号で紹介したマラソン男子の「スコータイ」週末トリップに続き、シリーズ第2弾はシンブリー県。
今回は、21.1kmのハーフマラソンに出場する前後のレポートです。次はあなたが雷魚ざんまいとなりますように。
【旅して書く係】RYOTA バンコク サブ4狙う31 歳、脂のってます!
いざ出発、未知の世界シンブリーへ
今回のマラソンの開催地はバンコクの北、約180kmに位置するシンブリー県。初めて聞く県名に情報収集するもまったく集まらず。冒険心をくすぐられ、宿泊先も決めずに戦勝記念塔から、マラソン仲間と2人でロット・トゥー(乗り合いバン)に乗り出発した。2時間弱で到着したシンブリーの中心地の川沿いには、魚のモニュメントがたくさんあった。
この街は川魚が有名? そんなことを考えながらも夜7時を回っていたので、まずは宿探しだ。バスターミナルから歩きだすと、3分も行かないうちに「シンブリーホテル」という看板を発見! エアコン付きのツインで1泊550Bと手頃だったので、すぐにチェックインした。そして晩御飯を食べに中心部にある屋台街へ。オススメ料理を聞くと「プラー・チョン(雷魚)」と言う。やっぱり!
食べ終えてから近くを散策。大通り沿いにナイトバザールがあったけど、あまり活気がなかったので、この日は大人しくホテルへ戻り、明日に備えて就寝となった。
知られざるシンブリーの観光スポットに仰天!
翌日は朝5時にマラソンスタート。21.1kmのハーフマラソン。チャオプラヤー川周辺を走るけど、バンコクとは違ってかなり静かだ。結果は1時間44分55秒と記録更新はならなかったけど、無事に完走できたので、まぁよしとしよう。
そして午後からは観光へ。まずはバスターミナルで情報収集だ。シンブリーの面積は、バンコクのちょうど半分くらい。この街に何があるんだろう? 何もなければ隣のロッブリーでも行こうと友達と考えていたら、1人のソンテウの運転手が声をかけてきた。運ちゃんが勧めるスポット4カ所で時間制限なしで2人で600Bとのこと。考えてたら「じゃあ2人で400Bでいいよ」と。迷わず乗り込む。そして運ちゃんが勧めるシンブリー観光がスタートした。
最初に案内されたのは「ワット・サワーン・アーロム」。この中に「ナンヤイ影絵博物館」があり、影絵がたくさん展示されていた。さらに外では、この影絵を作ってる職人が作業しており、その様子が見学できる。シンブリーでたった1人の職人らしい。この小さな博物館に東南アジア諸国から訪れる観光客も結構いるらしい。
すぐ近くの「ワット・サティアン・ワッタナディット」でタムブンをし、次に訪れた「ワット・プラノーン」では、ワット・ポーにも劣らない全長40m以上の寝釈迦像にビックリ!
最後に向かった先は「ワット・ピックトーン」。1891年に建立され、ワット・プラノーンと並びシンブリー県を代表する寺院のひとつで幅22×高さ42mの像は迫力満点だ。シンブリーは何もないと思っていたけれど、見所たくさんで充分楽しめた。恐れ入りました、シンブリー県!
雷魚に始まり雷魚で終わる
2時間半ほどの観光を終え、運ちゃんオススメのレストラン、ギップティ・ポンに行った。小さな川が流れ、心地よい風が吹き1席だけテラス席のような所があったので、そこに座り遅い昼食。
ここでもやはり雷魚料理が有名らしい。注文したのは雷魚の唐揚げ、雷魚のトムヤム、初めて見た魚のプラー・ブー・ヌン・マナオ(淡水ハゼのライム蒸し)。唐揚げは見た目はシンプルだけど味がしっかりついていて、ご飯が進む。トムヤムもキノコ類や野菜がたくさん入っていてボリューム満点だ。プラ・ブーの見た目はグロテスクな感じだけど、白身で柔らかくマナオと唐辛子の味付けにピッタリ。
バンコクの喧騒を離れ風情のある街で癒されたひとときだった。食べ終わってからバスターミナルまで送ってもらい1人200B払って旅は終了。運転手の名前はオートさん。ガイドもしてくれるのでシンブリーに行ってみようと思う方は、ぜひこの方のツアーで観光してください! いい人でしたよ~。
それから1カ月もたたない間にまた癒しを求めに友達とシンブリーに来てしまった。マラソン大会がなければワンデートリップでもじゅうぶんだ。オートさんに電話したらすぐに迎えに来てくれ、あの時と同じように旅が始まった。まずは名物の雷魚料理を食べてから……。
ワット・サワ-ン・アーロム
Baan Bang Mon, Tonpho, Singburi
08-6152-1886 0-3654-3150
月~金:9時~16時、土日:8時半~17時 無料
ワット・プラノーン
Moo2, Tambol Jaksri, Singburi
0-3652-0251 0-3654-3415
月~金:8時~17時、土日:7時半~17時半 無料
ワット・ピクントーン
Phikunthong, Thachang, Singburi
08-1853-3663 08-6126-5563
月~金:9時~16時、土日:8時半~17時 無料
ギッティ・ポン(お食事処)
57/1 Moo 3 Tambol Pikulthong Amphur Thachang Singburi
0-3681-7501 08-2442-5269
11時~21時 無休
トムヤム・プラー・チョン180B、トート・マン・プラー120B、プラー・チョン・デート・ディアオ100B、
プラー・ブー・ヌン・マナオ(魚の重さ)+調理代30B=大体300B前後
バンコクからの行き方
【1】 戦勝記念塔からロット・トゥーで110B(サンティパープ公園横から乗った場
合)か130B(センチュリー隣から乗った場合)。センチュリー発の便は市街地には行かないので手前の国道沿いロータスで下車し、バイクタクシーで市街地まで。50B程度(交渉次第)
【2】 シンブリー市内はソンテウをチャーター(要交渉)
※シンブリーインフォメーション:0-3650-7117、0-3650-7246
ここに注意
・ 戦勝記念塔にシンブリー行きのロット・トゥー乗り場は2カ所あり、サンティパープ公園( センターワンからディンデーン通りに向かう道路沿いにある)隣のソイの所から乗る。センチュリー隣から乗車すると、シンブリー市街地までは行かない。
・ソンテウの料金は要交渉。オートさん( 電:08-6132-9206)の場合、4カ所周り2人で400B。時間制限なし。外国人の話すタイ語を理解してくれるので電話対応も可。現地で連絡してみるのもあり。