日本もタイも、大人も子どもも。サッカー熱は高まるいっぽう。親子のサッカー教室も近頃盛んです。こちらでは、何とイギリスのプレミアサッカーチームでの指導経験もあるコーチが教えてくれるんですよ~!
元プロ選手やプロリーグでのコーチ経験者が、子どもたちのプロ・デビューをも視野に入れて指導に当たるサッカーアカデミー「Can U KickIt(以下、CUKI)」。日本人部とインター部に分かれており、今回インター部に新しく2~4歳までのコース「TOTS」ができたと聞いて、息子を参加させてみることに。
実は以前、CUKI日本人部のアンダー8(5~8歳のクラス)に体験入学したことがあったのだが、それまでアパートの駐車場でボールを蹴るぐらいしかしたことのなかった息子は広い芝生のグラウンドに戸惑ったのか、ボールを手で持って走ったりと散々な結果に終わっていた……。新しくできたコースでリベンジ!
英語で「よちよち歩きの子ども」を意味するTOTSは、スクムビット・ソイ15突き当たりのNISTインターナショナル学校で行われる。人工芝が敷かれたグラウンド(体育館で行うこともあるよう)で、イギリス人コーチ・スコットさんによる英語での指導が始まった。
最近、もっぱら英語の教育番組にハマっているわが息子。西洋人コーチにも抵抗がないのがたくましい。言葉自体は理解していないようだが、ボディーランゲージを絡めて懇切丁寧に教えてくれるスコット・コーチなので、何をするかは分かるよう。オヤジは高みの見物と行こうか。
この日は12人の子どもたちが参加。始めはボールを使わずに、ビーンバッグを頭に乗せてバランスを取ったり、上に放り投げて受け取ったりを繰り返す。準備運動といったところか。次のメニューは少しレベルが高くなって、3つのハードルを越えてボールをシュート、というもの。1つ目を飛び越えて、次は下をくぐって、また飛び越える、という流れだ。勢いよく、リズムよく、3つとも飛び越えるわが息子。この先、大丈夫か~。
新しいメニューが始まるごとに、コーチは子どもたちを集めて輪になって説明する。真剣な目つきで聞いている子どもたちの凛々しい横顔を見ていると、雰囲気は上級クラスの練習風景と同じだ(理解しているかどうかはともかく)。
1時間の練習の半分が過ぎたあたりで、本格的にボールを使うメニューが始まった。各自ボールを持ち、頭に乗せてのバランスや手に持って膝に当てる練習。リフティング、とまではいかないけれど、ボールの芯はどこか、どう蹴ればいいか、を体で覚えさせるためのトレーニングに違いない。ふむふむ。そして、ドリブル練習が始まる。おっ、なんかサマになってる~。家でやるときはおぼつかなげなドリブルだったが、短い時間ながらも練習の成果か、自信が顔ににじみでていた。
後半になるにしたがってスコット・コーチの掛け声に応じる子どもたちの声にも張りが出てきた。「アー・ユー・レディ?」「イェ~」。とは言ってもやはり、2~4歳のやんちゃな時期。集中力が続かない。そんなとき活躍するのが、着ぐるみライオンのレニーくん。ぐずついたり、グラウンドの端で座り込む子どもたちに声をかけていく。
ちなみにスコット・コーチ、練習中はまるで幼稚園の保父さんなのだが、実はFA(イングランド・サッカー協会)コーチ資格保持者で、英プレミア・クラブチームのアンダー15の選手たちの指導していたこともある実力者。プロを視野に入れたCUKIならではの豪華な人選だ。
体験を終えての帰り道、息子に「サッカー好きか?」と聞くと、「う~ん、ゲームの方がいい」となんとも現代っ子なお答え。そうは言いつつも体を動かす楽しさを覚えたのか、この日、家に帰った後はゲーム機を置いて外でボールを追いかけていた。
■体験前のキモチ/広い緑のグラウンドで気持ち良さそう
■体験中のキモチ/英語は分からないなりにも、内容は理解しているな~
■体験後のキモチ/「お父ちゃん、ボール買って~」と息子。むふふ
Can U Kick It TOTS
練習場:NIST International School, 36 Soi 15, Sukhumvit Rd.(体育館もしくはグラウンド)
土曜:9時~10時
08-0240-3330(日本語)
www.cukitots.com
mineyo@canukickit.net(日本語)
5回コース:1500B(初回無料)