骨董品や中古品でにぎわっていたチャトゥチャックにあった鉄道市場が閉鎖となり、バンコク東郊のシーナカリンに出来たこちらの鉄道市場がにわかににぎわってきました。今回はここからレポートです。次はあなたが、アンティークに囲まれてキラキラできますように。
【旅して書く係】 まる子 郊外レジャーはおまかせあれ!
BTS とタクシーで新ナイトマーケットへ
ここ最近、クラシックカー、レトロなランプや食器、ぶりきのおもちゃなど「アンティーク」なものに惹かれる傾向にある。いよいよ私も古き良きものを愛でるお年頃かと思いきや、実はそういうものを目にする機会が、バンコクで激増しているのでありました。
アンティーク市場で知られ、にぎわっていたチャトゥチャックの「タラート・ロットファイ(鉄道市場)」が閉店してしまい、2号店だったシーナカリンの鉄道市場が注目されはじめました。さてここは、郊外レジャーを得意とする私の出番!? バンコク東郊へと、夕暮れ時に車を運転して、娘と行って参りました。
隠し切れないビンテージ臭
月曜日以外の夕暮れ時から幕を開けるこの市場は、BTSオンヌット駅北側を走るシーナカリン通り、都心部と郊外を結ぶ幹線道路の奥にあります。このエリアには、一部改装中の巨大ショッピングモール「シーコンスクエア」や「パラダイスパーク」などの商業施設がありますが、ちょうどシーコンスクエアの裏手にオープンしたのが「タラート・ナット・ロットファイ・シーナカリン」です。
シーナカリン通りソイ51を入るとすぐに、左手にボックス型の店舗が並んでいるのが見えます。まだ開店準備中の店もありますが、ビンテージに詳しくなくともつい唸ってしまうような革張りのソファーや、良い具合にくすんだ緑や青のグラスなどがフロントミラー越しに見えます。突き当たりまで直進した所にある駐車場に車を停めて、いざ場内へ。
レア物倉庫街とガラクタ骨董市
こちらのマーケット、倉庫街と青空市場に分かれています。倉庫の方は5つのゾーン、さらにソイ番号もある区分けされた屋根付き。一部店舗は冷房完備で、売っているものは基本的に新品です。骨董品やレア物らしきお値段高めの中古品もあり。
一方屋外の市場は、ラックに掛けた1枚30Bからの古着や、ピクニックシートに無造作に並べたガラクタなどのセカンドハンド品が中心です。
まず屋内から攻めて行ったところ、さっそく素敵な店に出会いました。竹バッグ専門店のmade by hand。竹の籠バッグと言うとごつい感じを想像しますが、こちらの商品はカオニアオ(もち米)を入れる容器のような、色も厚みも薄い竹を丁寧に編みこんで作られています。娘に買ったポシェットはお値段140B、そのほかにも小銭入れ、iPadバッグや大きめのショルダーバッグがありました。
若者文化に応える品揃え
祝日だったせいもあるのでしょうが、すれ違う人やグループが若い! 店舗も今どきの若者文化を反映しており、サンタフェ柄、ロックTシャツ専門店、そして現在タイで空前のブームを巻き起こしている自転車関連の店が目立っていました。部品を探したり、メンテナンスをしたり、集まってきた愛好家達と談義している人などなど。そう言えば、自宅からの道すがらにもサイクリストグループと何組が出会ったな。まだまだこの流行は衰えそうにありませんね。
日暮れはハイボールと市場の灯り
すっかり日が暮れると、屋外市場が盛り上がりを見せてきました。ワーゲンのボックスカーが即席車の部品屋さんになったり、デザイナー自らが店主となった洋服屋さんだったり。ルークチン(ミートボール)やギアオトート(揚げワンタン)片手に物色する人でごった返しています。その頃、屋内の市場も店の前の通路に商品を広げ、これぞ「アジアの市場」な雰囲気になってきました。
暗くなってからが本番です。倉庫街の外枠に並ぶオープンエアの店も、よく見ればビールやウィスキーの看板が掛かっているではないですか。ハイボールでも引っ掛けながら、ナイトマーケットの灯りを眺めての夕涼みなんていいな。
次回は子どもを預けて来るかと今日のところは断念し、私たち母娘がお食事に選んだ店はPizzaDollar。好みのトッピングを選んで、その場で焼いてもらうピザ屋さん。そう言えば、スナック感覚で食べられるワンカットピザを売る店もスクムビットに増えてきましたね。
都心部の流行を程よく取り入れつつ、郊外の広くてのびのびした雰囲気も十分に味わえる、そんなマーケットでした。
タラート・ナット・ロットファイ・シーナカリン
住所 Soi 51,Srinakarin Rd. シーコンスクエア裏手
時間 プラザ(屋根のあるゾーン):火~日:15時~24時、野外マーケット:金~日:15時~24時
電話 08-1827-5885
ウェブ www.facebook.com/taradrodfi