ようやく開通したエアポートリンク。空港に行く時に利用できそうですが、電車好きのみなさんはとりあえず乗って降りてみましょう。見たことのない街並みが駅のすぐ下にあったりして……。次はあなたが、ローカルな発見とリンクできますように。
旅して書く係 カピ 日本に帰って肌荒れしたのが不可解
全8駅の途中の駅には聞きなれない地名もあるし、空港以外に何があるんだろう? 気になりますねぇ~。ということで行ってきました、「エアポートリンク各駅下車の旅」。
パヤタイ
始発のパヤタイ駅はSARL専用改札から高架を降りることなくBTSへの乗り換えが可能。すでに大勢の観光客を見かけました。
窓口で各駅停車 のシティラインの乗車券を購入。乗車券販売機も自動改札機も設置済みですが今はまだ使えません。ホームで待っていると程なく青い線が目印のシティラインがやってきました。車内は意外と広々、座席の端には荷物が置けるスペースもちゃんとあります。
ラチャプラロップ
さすがにパヤタイからひと駅じゃだれも降りません(笑)。駅から出て見上げればバイヨークスカイホテルがすぐ近くに。観光客相手の土産物店や仕立屋さん、古い店構えのお菓子屋さんなどを冷やかしながら、バイヨークスカイホテル地下の渋いショッピングモールへ。安全ベスト専門店などマニアックな店ばかり。バイクタクシーベスト、警備員ベスト、お土産ベスト……、ここだけで半日遊べそうです。
マッカサン
ここは中央ターミナル。エクスプレスはここから乗車です。パッと見は、空港っぽいデザイン。空港と同様に離発着情報の確認ができ、将来的には搭乗手続きも可能とのこと。すでにカウンターも並んでいましたが、ここで荷物を預けてちゃんと同じ飛行機に間に合うのかなあ。見た感じではまだ先になりそうな雰囲気です。地下鉄ペッブリー駅への乗り換えは、荷物があると結構大変そう。
ラムカムヘン
この辺りは企業も多いのかとてもにぎわっています。ちょうど昼時、ご飯を食べようと駅から降りてペッブリー通り方面に進むと、
すでに会社員やOLで屋台や食堂はいっぱい。駅前のバンコク銀行から歩いて2分くらいのところにある食堂に空いた席を見つけて座ります。骨付鶏モモ肉や魚介がいろいろ入った具沢山のトムヤムスープがおいしい! しかも50B。ここだけでもまた来たいお店発見です。
フアマーク
さて4つ目の駅は競技場と同じ名前のフアマーク駅。でも何もない。駅の周りは国鉄の線路、運河とそれにかかる細い橋、高床式のタイ風古民家など、ひと駅前のラムカムヘンとはまったく違う超ローカルな世界が広がっています。たった4分程でどこか地方の農村地帯に来たみたい。この駅の北側のモーターウェイに出ると、イスラム寺院やイスラム料理屋が数件あり、ここでは独特の異国情緒に浸れます。
バーンタップチャン
もはや駅名を聞いてもどこなのかさっぱり分かりません。恐る恐る下に降りると意外にも駐輪場があり妙に感激。BTS沿線では、なかなかお目にかかれない設備です。近くにある国鉄の駅に入ってみると、ここは外国なんだな~と思わず浸れる旅情あふれる駅。
森の中の駅みたいです。ホームを歩きながら、頭の中には「世界の車窓から」のテーマ曲が流れます。
ラートクラバン
そして沿線の景色が再び変わり、見るからにSARL利用者を見込んで開発されたような建売分譲住宅が一気に増えてきます。6つ目のラートクラバン駅はまさにベッドタウンの駅。駅前の風景も整然とした植え込みや駐車場が日本のそれを思い出させます。と、そこへ轟音と共に着陸態勢に入った旅客機が駅の真上を通過。飛行機好きのカメラ小僧には魅力的なスポットになるかも。すでに空港の管制塔も見えます。あとひと駅!
スワンナプーム
ラートクラバンの駅を過ぎて間もなく、並走する高速道路と共に空港に向かって大きく曲がります。SARLの高架は少しずつ下がって行き、空港の手前で急降下。地下にもぐります。そして終点スワンナプーム。
端から端まで全部下車して半日がかり。ひと駅ひと駅趣も違って近未来とローカルが入り混じる不思議な小旅行でした。