きれいになったけど、実用的?
ダコのタイ人スタッフが気になったことを紹介する「あらいな?」。
今回は、タイのロードサイドでよく見かける「休憩所」について。
タイ国内をドライブしていると、下の写真のような、大きな4本柱の木造東屋の休憩所を見たことはありませんか? 日差しや雨から人を守るために設置されているのですが、長年の使用で劣化が進み、シロアリが発生して倒壊してしまったものもあります。
バンコクからシーサケート県に向かうシーサケート〜ワンヒン地区の道路では、国道局が休憩所を含めた工事を2019年から行っています。国道局はより長く利用できるようにと、下記のような休憩所の設置を進めているのですが、この新しい休憩所について議論が起こっているんです。
6月11日、シーサケートの人たちがシーサケートにまつわる様々なことを共有するFacebookグループ「ศรีสะเกษ SisaketToday」にて、休憩所についての意見を募る投稿がありました。
この投稿は6月14日時点で171回以上シェアされ、3,600以上の「いいね!」と883以上のコメントがつくなど、拡散しています。ネットユーザーから寄せられた意見の多くは、「見た目はいいけど、日差しや雨を避けるためには使えない」といった内容でした。
これを受けて、6月14日には国道局長が「車線を拡大したため、路肩スペースが少なくなってしまいました。そのため、従来のような大規模な休憩所を作れなかった」と今回のデザインになった経緯を説明。さらには「オーニング(ひさし)を追加するなど、より有用なものにする」と対応策も発表しました。
ただ、バンコクからシーサケートに向かう人にとって休憩所を利用する機会はあまりないのも事実。また、道路工事の予算は5億1800万B以上とも言われています。
このニュースを見たタイ人の間では、「実際に使う価値がないものに、国家予算を無駄にしたのか」といった意見、さらには「値段が高いので汚職があるのではないか」との意見まで上がっています。
FBグループ “ศรีสะเกษ SisaketToday”での投稿はこちら