ワンデートリップ

街中のサバンナ「ドゥシット動物園」

動物園好きのみなさん! こちら、もう行きましたか? 国会議事堂や宮殿、競馬場の一角にある野生の森。街中からすぐなので、小さな子どもを連れて行くお父さんもラクチンなのでは。行ってきたのは20代の今どき男子おひとり様。何だかとても硬派なレポートが届きました。次はあなたが度肝を抜かれますように。

【旅して書く係】 黒ヤギさん 気の合うベーシスト募集中

ドゥシット動物園、通称カオディン。

バンコクで動物園と言えば、日本人学校時代にも小学1年と3年で2度も行ったサファリワールドを連想する私ですが、こんなにも街の中心にあるのに加えて、この近くの大学で学んでいた頃はバスに揺られて毎日のように前を通ってたのに、一度も踏み入れることのなかった動物園を知らないのは妙だと思い、行って参りました。

始まりは爬虫類

駐車場のある3番ゲートから入園したのですが、地図は見たものの何が何だかさっぱり分からない私はとりあえずやみくもに歩くことに。まず最初に遭遇したのはなんとカラスの群れ。丸々と太ったカラス達が道のど真ん中で遊んで(?)いました。

その後、檻の中にいる鳥や猿、お尻を突き出して寝ている熊などを観賞しつつ歩いていくとひとつの施設が目に入ってきました。正面には恐竜のようなオブジェがありますが、恐竜博物館ではなく爬虫類と両生類を集めたゾーンのようです。何が私の背中を後押ししたのかは定かではありませんが、そこには意気揚々と乗り込む私がいました。

変温動物の楽園

が、いきなり意気消沈。入っていきなり、蛇、ヘビ、蛇、へび、時たまスネークが次々と私を楽しませようと頑張ってくれますが、動物園でのんびりと哺乳類や霊長類でも観賞しようとした私のハートを90度折り曲げてくれました。艶かしく太い胴体、何を見ているのか分からないような瞳、模様や大きさも多様なヘビがいました。数にして約30種類でしょうか。

爬虫類が大好きな方にはぜひとも踏み入れてもらいたいのですが、苦手な方は寿命が短くなると思いますので止めときましょう。お母さん方が目を輝かせたお父さんと息子さんに付き合って立ち入ってしまい震える姿が容易に想像できます。重いヘビーゾーンを抜けるとイグアナ、ワニ、カメが待っています。正直、庶民的で味気のない動物園を想像してた私はここで多種多様な爬虫類と両生類に遭遇できただけで度肝を抜かれました。普段はお目にかかれない彼らを間近で見れただけで入園料の元なんて取ったようなものです。

自由に羽ばたくもの達

爬虫類と両生類ゾーンを後にした私の鼓動はまだ高ぶっていました。続く黒豹、ライオン、チーター、シマウマ、キリンなどの大型動物もドキドキワクワクしながら楽しめました。どことなく歩いているとある広場に出ました。そこで人々から注目を浴びてたのがインドトキコウ。さらに上空からも一群が頭上を飛び越えていきました。まさにジュラシックワールドです。

目的はどうやら芝生の上に置かれていた魚の入ったバケツとトレー。その中に入っていた魚を貪るように食べていました。まさかの放し飼いです。次に発見したのがカラスの看板! 最初に遭遇したカラスも動物園内の動物としてカウントされていたのです。そんなカラスが混じってたのが、ポニーやヤギなどがいるのほほんゾーンみたいなところ。柵内で一緒に餌を食べていました。

一角の氷点下

常夏の国バンコクにある動物園ですが、なんとペンギンもいました。一見何の変哲もない動物博物館があったのですが、中の展示物はタイ語ばかりで足早に通り過ぎようとしたところ奥にペンギンがばしゃばしゃと音を立てて泳いでいるじゃありませんか。博物館の中にひっそりと生活しているペンギン。場所が場所なだけにだれも気付かないのか、私以外ペンギンを見る者はいませんでした。ここぞとばかりにペンギンを観察した私は新発見、再確認と共に充実感を覚えたところで博物館を後にしました。
出口付近にペンギンの餌用募金箱が置いてあったのでここにいるペンギンが少しでも幸せになれるようにと、そっとお札を入れました。

探検を終えて

ほかにも夜行性動物ゾーンやバードアイランドなど書ききれないほどのゾーンがありました。案外広いので、まずは園内を走るトラムに乗って一周してみるのも悪くはないかと思われます。料金も格安の25B、5カ所の乗り降り地点があるのですが一周して同じ地点に戻って来るまでは何度も乗り降り可能です。今回は午後から行ったので食事は取りませんでしたが、腹ごしらえはMAP⑭のフードセンターで。大衆タイ料理店のブースが20ほど並んでいます。食べたことのある人に聞くと「ソムタムやコームーヤーンなど、おいしいけど地元仕様で辛め」とのこと。「辛くしないで」の一言は忘れずに。

一度で全部を回るのがしんどい人は、それぞれをじっくり観察して何度も訪れるのもアリでしょう。街中にある動物園ですが思いつく限りの動物がいたということも驚きでした。華やかさでは某なんちゃらワールドには劣るかも知れませんが、私はドゥシット動物園を一押ししでございます。

 

ドゥシット動物園 Dusit Zoo

時間  8時~18時
電話  0-2281-2000
住所  71 Rama V Rd.
料金  大人:100B、子供:50B
駐車場:50B
※食堂もあるけど16時ころから店閉まいする。ベンチなどもあるのでお弁当持参でもOKかも。
※園内を走るトラムは平日16時まで。自転車の貸し出しサービスも16時まで。

 

行き方

BTSアヌサワリー・チャイ駅から18、28、108、515、528、539、542のバスに乗る。
車掌にはスアンサット・ドゥシット(ドゥシット動物園)より「カオディン」と言った方がラク。

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