ツッコミ所満載、だけど愛してやまない癒しのタノン。
ゴルフ好き同士がバトンを渡しながら愛するゴルフ場を紹介するコラムの第21回。今回は都内から車で30分にある癒しのコースを、魅せるゴルフが信条の中村さんがツッコミを炸裂させながら紹介してくれます。
今号のゴルファー:中村亮介
「スコア」よりも「魅せる」ゴルフを展開中。プロレスと『ミナミの帝王』のことなら俺に任せろ!! 愛称「BIG MACK」
暇な週末。奥さんの機嫌が良さそうだったので勇気を出して「ゴルフに行ってもいい?」と聞いてみた。「いいよ」と言ってくれたが、若干嫌な顔をしたのが些かショックであった。こういう時は「タノンゴルフ」で決まり。いつものメンバー「ソムチャイ兄さん」と「克宏兄さん」に声をかけ、いざ出陣!
スタート前から癒される
受付ではだれも歓迎してくれなかったが、ロッカーではたくさんの蚊が俺達を歓迎してくれた。「クラブハウス、ロッカー、レストラン。相変わらず、全部中途半端やなぁ」とすかさずツッコんでしまう。
別名「癒しのタノン」と言われるここは、全ホールがフラットで池もノイノイ(少なく)、初心者向けのコース。ラフが所々剥げているなど、美しさではほかと比較すると劣ってしまうけれど、ベストスコアが出やすいコースとして有名だ。
キャディさんは10代から50代まで、みな笑顔が素晴しく、優しい。ほかのメンバーもキャディさんの笑顔にすでに癒されている。
いきなりのハンディ1
パー4の1番ホールからいきなりハンディキャップ1。相変わらず空気を読んでいないセッティングに毎回、「何でやねん!」とツッコミは欠かせない。2番ホールは一転、329ヤードの超簡単なパー4。飛ばすことしか考えていない俺はワンオンに成功も3パット。今度は自分に「何でやねん!」。腹が立ったがキャディさんの笑顔に俺も自然と笑顔に。
風が強かったこの日は、予想以上に苦戦を強いられた。「今日はベストスコアを出す予定だったのに」と悔しげな言葉とは裏腹に、メンバーは満面の笑みでラウンドを振り返る。みんな癒されたんだね。シャワーを浴び終え、タオルを手に取ると違和感を感じた。「このタオル、湿ってるやん!!」、ツッコミの声がロッカー室に響いてしまった。
バンコク一!? 絶品パスタ
ここのレストランには日本食がない。タイ料理を受け付けない俺は、スパゲッティ・トマトソースを注文。口の中にパスタを入れる。「うまっ!!」。
実はここのスパゲッティ・トマトソース、数あるバンコクのイタリアンにも匹敵する程のうまさで、そのポテンシャルにいつも感動してしまうのである。
ツッコミ所が多く、だけど愛してやまないタノンゴルフ。「ベストスコアがでるかもしれない」という誘惑に「また次回も」と思ってしまう今日この頃である。
Thanont Golf View & Sport Club
住所 61/601 Soi Pracharuamjai 31, Saikongdin-Tai, Klongsamwa, Bangkok
電話 0-2916-9100~4
HP www.thanontgolf.com
料金 ビジター:平日1000B、土日祝:1760B、 キャディ260B/18ホール
ひとことまとめデータ
コースの面白さ ★★☆☆☆
食事 ★★★★☆
清潔さ ★★★☆☆
ココ注意!:施設内は蚊が多い。蚊も癒されたいのかも