ちょっトリップ

ナコンチャイシーの休日 ドキドキ博物館とゆるり市場

平日は時間に追われているんだ。週末ぐらいはダラダラさせてくれ。……とはいえ、休日だ、遊びたい。朝寝坊をして、昼過ぎから隣県めざして、軽い冒険へ。次はあなたが地元のレジャーを楽しめますように。

 

【旅して書く係】 カンナ そぞろ歩きがない旅はイヤだ

200B足らずで県外往復

これよ、これ。昼からレジャー。平日、ぴっちり働いているぶん、週末の朝は約束に縛られたくない。近頃、私の遊びは昼以降だ。タイ人の女友達Pも外出好きの朝寝坊。「博物館2つ行って、ごはん食べて帰ってこよう」と誘われたのは、バンコクから西に40kmの隣県、ナコムパトムにあるナコンチャイシー区へのお出かけ。

う~んと年下の友人P、お金はない。私もたいしてない。公共交通機関を乗り継いでいくことになった。結果、交通費は往復200B足らずだったのだが、これでけっこうな冒険が楽しめたのだった……。

行き着くまでが冒険です

「この道のりはバンコクっ子にとっても冒険よ」とP。乗り継ぎが多いらしい。3月に日本から従妹が遊びにくることになっている私は、この行き方をマスターし、従妹を案内しようと企んでいたので、「私が自力で乗り降りするから、Pは見守っていて」と言い放った。はいはい、とP。

まず、戦勝記念塔からロット・トゥー(乗り合いバン)に乗り、「タイ人物像博物館」へ。その後、ナコンチャイシーを走るローカルバスを拾う。さらにソンテウ(乗り合いピックアップタクシー)に乗り換えて、バイクと自動車の秘蔵天国、「ジェサダ・テクニック博物館」とごはんを食べに、タナ市場へ。行けるのか!?

私のタイ語レベルは日常会話に不自由するぐらいだが何とかなった。各機関の運転手たち、困った日本人が何か言ってる、という姿勢で聞いてくれるのだ。大きな声ではっきりと。相手の苦笑い、このやりとりがなかなかオツ。行き方は最後にダラダラ紹介してます。

生っぽさにびっくり、収集力にびっくり、の博物館

最初に行った「タイ人物像博物館」は、ラッタナコーシン時代の王室、僧侶、文化人、庶民の生活史をすべて精巧な人形で表現しているせいか、これがかなり生々しい。人間の剥製!? ってぐらいです。こんな人たちが歴史の中で今のタイを創ったんだなぁ~、という感慨以上に、この人物たちを創ったアーティスト、Duangkaewさんに作り方をとても聞きたい気分だった。私は、マダム・タッソー蝋人形館よりこちらのほうが興味深い。見ごたえあり。

次なるは、歴史的価値がひと目でわかる260台の貴重な車と200台以上のバイクを所蔵する私設の「ジェサダ・テクニック博物館」。ここはチビッコを連れて行っても大人を連れて行っても、どっちも驚くと思う。ベンツ、ジャガー、シトロエン、フォード、ボルボ、BMW、べスパ……、社名だけ数えても30社をくだらない。クラシックカー、スポーツカー、マイクロカー、バス、ロンドンタクシー。色や形は美しかったり、面白かったり、かっこよかったり。

若いPは「アミューズメントパークみたい!」と目がキラキラ。私は、購入と輸入にいったいいくらかかったのか、オーナーのJesadaさんは何者なのか、に関心が傾く。ここの車5台あれば、私は一生遊んで暮らせるな、とか。こちら入館料は無料。

よこしまなことを考えたとしても、すばらしい気分にはじゅうぶんなれる。

市場でクールダウン

2つのびっくり博物館を見た後のタナ市場はクールダウンにちょうどいい。140年ほど前からラマ5世時代に地域貿易の中心として栄えた市場で、背の低い木造の古い家が軒を連ねるロの字に歩ける一角をぶらぶら。名産のザボンやお菓子屋、骨董屋、パッタイ屋をひやかしながら歩き、ターチ-川に浮かぶレストラン「ぺー・ピン・トーン」に座った。ちょっと早い夕食。

この地区ならではの料理を、と頼んだ魚介類は及第点で、意外に舌鼓を打ったのが、一番安かった長なすのサラダだった。
すっきりピリ辛、のど越しするする。ビールとぴったりです。川面をホテイソウの団体が流れていく。物売りの舟や住民の足となる舟が、どんぶらこ~。あぁ、いい土曜日だったな。

バンコクに着いたのは夜9時ごろ。Pはさらに元気よく「戦勝記念塔で買い物しよう」と誘ってくれたが、その夜はナコンチャイシーを薄れさせたくなかった。

今日はバイバイ。3月、また行こうね!

タイ人物像博物館
Thai Human Imagery Museum

住所  432 Moo 1, Boromratchachonni Rd.,(Pinklao-Nakhonchaisri Rd.)km.31, Nakhonchaisri, Nakhonpathom
営業  9時~17時半 無休
電話   0-3433-2607
料金   タイ人56B、外国人300B(パスポート提示)、150B(ワークパーミット提示)
HP   www.rosenini.com/thaihumanimagery

ジェサダ・テクニック博物館

住所  Jesada Technik Museum 100 Moo 2, Ngewrai Rd.,Nakhonchaisri,Nakhonpathom
営業  9時~17時 月休
電話   0-3433-9468
料金  無料
HP   www.jesadatechnikmuseum.com

 新着記事を読む 

関連記事

  1. ノスタルジー雑貨市場「バーン・ルアン」旅情
  2. IMG_3976 ちょっと街を離れてウォータースポーツしましょ ここで一日過ごせち…
  3. アユタヤのミリオン・トイ・ミュージアムへ【4回】
  4. 水上生活を再現「ラット・マヨム・ビンテージ・ビレッジ」
  5. チャチュンサオ県のワット・ソートーン
  6. セントラル・フェスティバル・パタヤ

オススメ記事

  1. アジアを感じるスパニッシュ×メキシカン「COCO LIMA BKK」
  2. 本帰国前にゴッドハンド先生のお店で身体の状態をチェックすると、こんないいことがあるよ。【バンコク・リリーブクリニック】
  3. 「おだし八景」ソフトオープン! 岡山の料理旅館の味をバンコクへ
  4. タイにいながら日本のイイものお取り寄せ! 手数料たった300円であらゆる通販サイトを購入代行してくれる「ゼンマーケット」
  5. 【駐妻さっちぃが潜入!】「DACOオリジナル BLドラマ聖地巡礼ツアー」を忖度ナシで突撃レポート!

最新のTHB-JPY

PAGE TOP