野菜たっぷりネーム・ヌアン
ワット・アルンの対岸のター・ティアン船着場は、都内屈指の注目スポットだ。ここ数年でリバーサイド・レストランやカフェが相次いでオープンして一気ににぎわっている。ここに今年初め、ベトナム料理店がオープンした。
カジュアルな雰囲気の店内
店名の「東京」は北部・ハイフォン、「安南」は中部・フエの古い呼び方。それぞれオーナー兄弟の祖母と祖父の出身地だそうで、祖父母から伝わった北部&中部のベトナム家庭料理を提供する。
調味料はベトナム産を取り寄せるが、食材の多くはタイ産を使用しているため、料理の大半は1品150~250B。気軽に試せるのがうれしい。
まず試したのは、タイにおけるベトナム料理の定番「ネーム・ヌアン」だ。竹編みのお盆が旅情をそそる。豚肉のみを使ったすり身をナイフで切り、付け合わせの野菜類と共にライスペーパーにのせて巻き、タレをつけて食べる。ベトナムから取り寄せたパリパリのライスペーパーや、ほかではあまり見かけない野菜を使うのが他店との違いだ。
「ベトナム風サラダ」はたっぷりの生野菜を、自家製の玉子ドレッシングとたっぷりのゴマ、蒸した地鶏などといただく。さっぱりした味付けが食べやすい。
皮がもちっ! フエ風蒸し餃子
「フエ風蒸し餃子」は、半透明の皮が特徴の一品。米粉から2時間かけて手作りした皮の食感はまさにお団子そのもの。皮を噛み破ると、野菜と豚肉から出たあつあつの汁が飛び出てくる。
生野菜をたっぶり摂りたい時に。
東京安南 Tonkin – Annam
時間:11時~22時 火休
場所:69 Soi Tha Tian, Maha Rat Rd.
電話:09-3469-2629
FB:tonkinannam
料金:ネーム・ヌアン250B、フエ風蒸し餃子160B、ベトナム風サラダ160B、ハノイ風米麺250B