粛々と、静かに、悼む
2016年10月13日木曜日。プミポン国王の崩御。
ついにこの日をタイが迎えました。夕方18時の発表の瞬間は、プロムポンのパブにいましたが、いつもはにぎやかなその店内がニュースのタイ語にしんと静かになりました。
この瞬間を迎える覚悟を、タイ人はずっと心の奥で長年準備していたんだと思うと、なんとも言葉がみつかりません。
「明日の子供の学校はあるのかないのか?」「株が動いてしょうがない!」「治安はどうなる?」「先日の爆弾注意喚起はどう関係する?」
どうしても目先の対応にママ友と騒いでしまうさっちぃでしたが、崩御発表後のタイは、皆様もご存じのとおり、粛々と、静かに、日を追うごとにより深く偉大なるタイの父プミポン国王を悼むタイへと移行していきましたね。
タイのもうひとつの顔
全身黒一色で出かけると、病院やタクシーの中、どれだけのタイ人から「ありがとう」とお礼を言われたことか。
衝撃でした。タイ人のSNSのアイコンはすべて白黒、王宮に馳せようとする全国のタイ国民の姿、真っ白な象さんもアユタヤーから王宮に集まるFB投稿を目にし、感じたのはあまりにも美しい絵巻の中のようなタイ王朝の世界が、遠い昔でなく現代のタイにリアルに存在しているという事実でした。
微笑みの国タイランド、その微笑みの奥にある、もうひとつのタイの顔。それはタイ国民の一人ひとりの気高く誇り高さだなと。
私は「まだまだタイをわかっていなかった」と思い知らされ、今この瞬間をタイと共にいられることに感謝しています。

文・イラスト/駐妻探偵4号帰ってきたさっちぃ








