日本から遠く離れたタイで暮らしていると、色々とわからないことがありますね。特に、健康やウェルネスに関することは、わからないと不安が募ります。
この連載では、タイの一般の人々が日々どのようにウェルネスを気にしているのかを紹介します!
今月のテーマ
僧侶修行を経験して以来続ける果物を取り入れるダイエット!
ダイエットを決意する思いはタイ人も日本人も同じ。そこで、タイの皆さんに減量の際に食べるものを教えてもらいました。7・12・20歳のときに僧侶修行を経験した、現在33歳のフランクさんが実践するのは「食事に果物を取り入れる食生活」&「プチ・ファスティング」。特に20歳で経験したイサーン山寺1カ月間修行が食生活の礎にもなっているのだそう。
「修行中は一日一食、朝托鉢でいただくものをその日の朝食に食べて夕飯は無し。24時間絶食のプチ・ファスティングです。内容は郷土料理や果物でしたね。都会暮らしの私は「カイモッデーン/ไข่มดแดง(イサーンのアリを使った郷土料理)」などがやや苦手で、果物を中心に朝食をいただいていました。このような食生活で、体重は1カ月で75キロから71キロくらいまで減りました。
今でも減量したいときは1日1食。夜、家族と食卓を囲む日は1日2食になりますが、自分は果物だけです。運動らしい運動はしてないですが、10年以上、体重の極端な増減はないんですよ。」
「ダイエットにオススメの果物は?」と聞くと、歯ごたえと酸味を楽しむ果物があがりました。
「定番はグリーンマンゴー。修行中に美味しさに目覚めました。甘みが少なく歯ごたえのあるので空腹感が満たされるんです。」

Green Mango グリーンマンゴー(マムアンキヤオ)
มะม่วงเขียว
タイでは、未熟で酸っぱいマンゴーを「มะม่วงเปรี้ยว (マムアンプリャオ)」、未熟だが酸っぱくないものを「มะม่วงมัน(マムアンマン)」、熟したものを「มะม่วงสุก(マムアンスック)」と呼ぶ。170品種ほどあるとされるタイのマンゴーの食べ比べてもぜひ。
「グアバも食べますね。程よい酸味と梨のような食感でサラダのように食べられるんです。ちなみにタイでグアバといえば、外は青リンゴみたいで中が白い生食用グアバ。買うときは皮がピンとして実が引き締まったものを選びます。」

Guava グアバ(ファラン)
ฝรั่ง
薄い緑に白い果肉のギムジュー種(ฝรั่งกิมจู)がタイではポピュラーな品種。未熟で硬いうちは梨とリンゴの中間のような歯ざわりで、特に香りはなく味は淡麗。常温で追熟すると香りと甘みが増し柔らかくなる。ビタミン豊富で灼熱のタイでは潤いの果実。
「この時期にオススメはマプラーン。3月から6月の約4カ月しか出回らないんです。味はプラムとマンゴーの中間、ねっとりとした果実感は柿、杏にも似ていますよ。」

Marian Plum マプラーン
มะปราง
上品なマンゴーの香りを持ち、小ぶりな卵型の果実は皮が薄く皮ごとパリっと食べることができる。酸味と甘みが濃い果実は、マンゴーと黄桃を掛け合わせたような不思議な味わい。東南アジア以外ではほぼ口にできない、門外不出の高級フルーツ。
いきなり、夕食を果物だけにするとハードルが高いかもしれません。まず食事の1品として果物を取り入れるのはどうでしょうか。