観光客にも人気のソイ38の屋台街
2月28日、バンコクの屋台村として知られるスクムビット・ソイ38に移動鯛めし屋「タイタイタイ」がオープン。
さまざまな民族料理を味わえるタイでも、鯛めしを専門に提供する屋台は初めて。
このバンコクで開店した理由を、熊本県出身の店主・田内陽一さん(34)に話を伺った。
――熊本からの初出店ということですが、ソイ38と言えば、屋台の激戦区ですね。
田内 そうたい。激戦区たい。
――「タイタイタイ」というお店の名前も目を引きますが、これはどういう意味ですか。
田内 「タイタイタイ」は「タイ鯛たい」たい。
――なるほど。ちなみにお店ではどのような魚をお使いになるのでしょう。
田内 たいたい。
――えっ?
田内 鯛たい。
――ああ、そういうことですか。あと、ご飯は日本のお米ではないようですが。どこのお米を使っておられますか。
田内 たいまいたい。
――えっ?
田内 タイ米たい。
――田内さんの屋台はほかのお店と違って、ワゴン車を使っていますね。ちなみに車についているあの部品は何ですか。
田内 タイヤたい。
――それと基本的な質問で恐縮ですが、田内さんのお店は何でしたっけ。
田内 たいやたいたい。
――またタイヤですか? よければ漢字でお話していただけませんか。
田内 鯛屋台たい。
――なるほど、これで分かりやすくなりました。つまり今回のお話をまとめると……
田内 たい、たいやたい、たいたいたいたい。
――お話を聞いていて、何だかちょっとイラッとしてきました。腕をつねっていいですか。
田内 いたいいたいいたいいたいいたいたい!
――もう屋台なんか捨てて、日本に帰ってくださいよ!
田内 それは嫌です。
――そこは普通にしゃべれるんですね。ありがとうございました。
Kyoko Shimbun(虚構新聞:http://kyoko-np.net)について
虚構新聞社・社主UK氏が2004年に開設した、虚実の狭間を行き交う可能性世界の出来事を報道するニュースサイト。「ありそうでなさそうで、でもやっぱりあるのかもしれないけど、まさかそんなことはないだろう」といった記事を掲載。当「バンコク版」においても内容はすべてフィクションであり、現実の人物・事件・団体とは一切関係ありません。本誌に掲載された記事により、損害や賠償が発生したとしても、著者ならびに編集部では一切の責任は負いません。