タイ各地の寺院でみられる像です
ダコのタイ人スタッフが気になったことを紹介する「あらいな?」。
今回は、ダコタイのデザイナーJから。
タイの寺院で、写真のような像を見たことはありませんか? これは、「ไอ้ไข่/アイカイ」と呼ばれる子供の精霊の像です。このアイカイについて、ナコンシータマラート県のワット・チェディという寺院が数年前から著作権の申請・登録をしています。
アイカイの正式名は知られていないのですが、古くからナコンシータマラート県で崇められてきました。
その名が知られるようになったのは、1950年代になってから。ワット・チェディの改修工事が行われた際、関係者が不思議な体験をするように。ある職人は、何十年にも渡って、裸の子供が「自分の像を彫ってほしい」と言う夢を見たといいます。これを機に、ワット・チェディのある地域の住人から「アイカイ・デック・ワット・チェディ」と呼ばれるようになったそうです。
多くの人々の商売、財運を助けてくれる「アイカイの奇跡」はタイ南部、さらにはバンコクにまで広がるようになったという訳です。
アイカイは、特に宝くじの当選番号などを授けると評判に。来院者を増やしたいと考えた寺院が多く、タイ各地でアイカイの祀られている祭壇がみられるようになりました。
商務省によると、ワット・チェディは2018年にアイカイに関する10件の著作権を登録。今年にに入って、さらに1件を追加登録しました。申請登録された対象ジャンルはお守り、コイン、ワット・チェディの歴史書など多岐にわたり、50年間保護されるとのことです。
このニュースを聞いて思うのは、信仰と商売の関わりです。言葉は相応しくないかもしれないですが、タイでは過去にもブームとなった「信仰」があり、多くの寺院で同じ僧侶の僧などを見かけることがあります。
「信仰」の著作権申請は、今後、この例以外にも増えるかもしれません。