バンコクひと巡り

〈 バンコクひと巡り 〉第二十八回 荻津健史

no.463(hitomeguri)

荻津健史(おぎつ・つよし)
1984年生まれ、茨城県出身。早稲田大学人間科学部卒業後、株式会社竹尾に入社。2014年6月に駐在員として来タイ。ファインペーパーの魅力をタイで広めるべく奔走中。

気になる人を紹介者が自ら回想して書くリレーコラムです。 今回は鈴木一絵さんが荻津健史さんについて書きます。

 

小洒落た名刺を手に

紹介者/鈴木一絵(国際交流基金)

荻津さんとの出会い、それはSALTという粋な食堂でのことでした。タイのデザイナーが日本の阿波和紙を使ってのぼりを制作する、というこれまた粋な展覧会が催されており、そこで主催者の淑女から、紙を愛でることを生業にされているという紳士を紹介されたのです。特殊紙に七色に艶めく花模様を施した小洒落た名刺を手に颯爽と自己紹介をなさった紳士、それが荻津さんでした。

この初めての邂逅に於ける印象は今も変わることはなく、細身のスーツに身を包み、デザインやアートに造詣が深く時に酒場で洋酒を嗜む荻津さんは、小粋な紳士、とでも申しましょうか。お勤め先が扱う素晴らしい「紙」に只ならぬ愛情を注ぎ、その愛寵対象を広く世界に届けることに喜びと誇りを見出して働いているとおっしゃるお姿は常に眩しく、嫉妬に似た感情をも覚えるとともに、ご本人には申しませんが、尊敬の念を抱いております。加えて「トイレが好きだ」とその偏愛ぶりをご披露くださる瞳には芸術家的な輝きを見出してしまうのです。

私生活では、お美しい奥様と愛らしい2人のお嬢様を掌中の珠として愛で、休日には3人の淑女が心満たされる設えを提供するために東奔西走。嗚呼、幸せが溢れて眩しい……独り身の私には享受できないありあまる富。小粋でぶれない、そんな紳士・荻津健史を、皆様お見知り置きヲ。なにとぞ。


次回で荻津健史さんが紹介するのはIshida Taiseisha (Thailand) Co., Ltd.の厚見紀彦社長です。

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