注射の時は顔を背ける。視力回復のレーシックを受けたいが決心がつかない。
なので、万年凝っていても当然、鍼治療の経験はない。そんな弱虫スタッフが行ってきました。
報告者:編集部KN(針のむしろはわりと平気)
<ずばり実感報告> ハリは、ドスンと太く効く!
鍼(はり)治療は現代医学でもある
鍼治療は東洋医学。ずっとそう思っていた。感覚的な触診や脈診に近く、呪術師や施術師による「歴史と自然界の中で育まれた」ものという偏った認識だった。
衛生面も大丈夫なのか? 鍼好きの友人がいるので頭ではわかっていた、がちがちの先入観であることを。
頭から首、肩にかけて慢性的なコリを抱えているので興味はあった。要は怖がりなんである。
やっと好奇心が勝ったお昼どきに、日本人女性の鍼灸師がいるというトンローの「つぼやクリニック」に出かけた。初診・診察の始まりだ。
迎えてくれたのは鍼灸師の森下めぐみさん。
不安なことを話すと、「わかります。妖しく感じますよね~。実は西洋医学の見地からも鍼灸ってあるんですよ」とにっこり。鍼は現代医療ってこと!?
鍼治療についてきちんと紹介してくれる森下めぐみさん
森下さんは学生時代、円盤投げの選手だった。当時の体調管理の経験からスポーツトレーナーを目指し鍼灸大学へ進学。在学中に鍼のおもしろさを目の当たりにする。
卒業後、さらに鍼を学ぼうと筑波技術大学東西統合医療センターの鍼灸研修生になり、鍼灸ひとすじの道へ 。
「大学の卒業研究で、鍼が免疫力を上げることが数値や観察でちゃんとわかったんです。内臓や筋肉に直接働きかける、解剖学と神経生理学などの西洋医学に則った鍼治療と、ツボや経絡にハリで刺激を与える東洋医学的な治療法。両方のよさを取り込んで患者さんを診ていきたい」と言う森下さん。
さらに「鍼を必要としているところなら、私はハリ1本で世界中をゆく」。
一発で彼女のファンになった。
原因は背中の筋肉が薄いこと
最初に血圧と脈拍を測る
こちら「つぼやクリニック」は、タイ厚生省から認可を受けており保険診療もある診療所だ。
まずは問診。凝りや痛みの症状を伝え、金箔を用いた金氣功か鍼灸か、いずれかの処置を受けるのだが、もちろん自分で選ぶこともできる。
今回は、鍼デビューを決めていたので、鍼灸指定で問診を受けた。
私のコリの症状は多くの日本人に見られる症状らしい。
パソコンに向かう仕事の人、家事育児に追われる女性などが主な患者だ。
続いて寝台で触診。最初にタイ人スタッフがコリの具合と体の動きをチェックする。
「そうとう硬いです」と森下さんに引き継いでもらった。
彼女は私の背中と首をじっくり触りながら「筋肉が薄いですね。たまに吐き気がすると言われていた原因は筋肉の血流障害によるものです。 筋肉に直接刺激を与えてほぐしましょう」と診断してくれた。
体内がほぐれると、気持ちもやわらかくなる
うつ伏せになると、「ではハリを入れますね」と声がかかった。
ちょっとドキッとした。日本製の使い捨てのハリは長さ5cm、太さは0.2mm ほど。
ハリが入る箇所はアルコール消毒する。
1本目はたしか右の頭と首の付け根あたり。一瞬、小指で指圧された感覚が。
あ、今、ハリが入った?
この感覚が数本続いた後、左の付け根のところでズーンと深く響いた。
これまでと感覚がちがうことを伝えると「一番筋肉が固まっているところですね」。
そうか、わかりやすい。
首まわり全8カ所にハリが入った。これに低周波の電気を流して、筋肉に自然の動きを促すという。
おっ、筋肉が動きだした。心拍のリズムに合わせてピクピク、ピク。気持ちよく、筋肉がやわらかく、ほぐれていくのを感じる。
ハリの上から低周波の電気を流す
約15分の電気鍼治療はあっという間。次に肩と背中に低周波の電気パッドが当てられた。
私の場合、特に背筋が薄いため、肺に影響があってはいけないと 背中はハリなしとなった。
ハリ、ないんだ……。あ、私、残念がってる。
このパッドからは水の波紋のようにじんわりバイブレーションが広がる。
私の体は日頃から緊張状態にあると言われたことがあるが、それが開放されていく感覚だ。
「冷え症の方はこの後、お灸をするのですが、体温が高めなので大丈夫でしょう」と、私の体には要らなかった。ひとりひとりの体をちゃんと見てくれている。
筋肉を動かしてコリをほぐす運動を習う
最後に筋肉を固めず、なおかつ背中の筋肉を付ける運動を教えてもらった。会社の椅子でできる簡単かつ肩まわりの開閉がちゃんと実感できるストレッチだ。
こんなに筋肉って、内側からほぐれるんだ……
そんな実感から、胃や腸、婦人科系など内臓疾患にも効果があるのか、と聞くと、むしろ現代では、そちらの需要が注目されていると言う。
私の体は緊張を覚えこんでいた。これからはリラックスを覚えさせよう。
小さなハリが体に風穴を開けてくれる。
ひとことまとめデータ
スタッフの様子/真面目。素朴さがあり、浮かれていない
院内の様子/華美ではなく、質実整っていて清潔感あり
施術前の気持ち/もうすっかり頼り切っていた!
施術中の気持ち/くせになるピクピク、サイコー!
施術後の気持ち/今度は子宮をお願いします!
TSUBOYA CLINIC
金気功のセミナーも行なっている
場所 3rd Fl., 117/6 Panjit Tower, Soi 55, Sukhumvit Rd.
電話 0-2381-5929(日本語可)
時間 9時~18時 水・祝日
料金 初診料500B、診察料1200B
Email info@tsubo8.com(日本語)








