ブンに訊け!

多重債務者を救え vol.063

今号の読者からのご相談

ブン様、いつも楽しく読ませていただいております。
相談事は、私のチェンマイ在住の日本人の友人がタイ現地発行のクレジットカードの多重債務に陥り、返済不能になりそうとのことで連絡を受けました。
返済が滞納した場合、日本のような給与差し押さえや裁判、また民事罰並びに刑事罰の罰則、次回の入国拒否などのペナルティがあるのでしょうか。
また多重債務の相談先などあるならばぜひご伝授お願い申しあげます。(M)

 

ブンからの回答

強制執行局の介入

返済不能になりますと金融機関は裁判所に訴えます。そこで判決を聞くことになります。
Mさんのお友達をAさんとしましょう。判決はあったものの、Aさんと金融機関の間で返済の合意が得られない場合、

LEGAL EXECUTION DEPARTMENT(以下LED)という強制執行権を持った機関が間に入り、支払いの額や時期を定めます。

給与差し押さえ

LEDは差し押さえ物件のオークションも主催しています。Aさんが約束を守らなければ、Aさんの動産、不動産を差し押さえ、勤務先があれば強制的に給与カットと返済期間と額を命令することもあります。

1万Bは手元に

最大給与カット額は「月給」からではなく、月々の全収入の30%(ボーナス時50%)となっています。しかし差し引いた残りの金額は1万Bを下回ってはいけない、つまり、生活費として最低月1万B以上は手元に残してあげなければいけません。

多重債務者相談機関

多重債務者のための相談機関は、ラチャテウィー区にある:

FOUNDATION OF CONSUMER
電話.0-2248-3734~7
www.consumer.org

ここは多重債務に陥ってしまった人たちの情報交換の場であると同時に、債務を乗り切る法的知識も提供しています。
担当者のチュチャートさん曰く、元金を一括で返すなら利子を帳消しにしてもらう手もあるそうです。
また、クレジットカードの債務には時効があって、最後に決済した日から2年経てば時効が成立します(ですから前述した差し押さえは時効前に行われます)。これを知らずに将来を悲観して自殺する人がいるそうです。
これらは警察の介入のない民事ですので入国拒否のペナルティはありません。

手軽に借りられるから……

タイでは今、多重債務者が、すごい勢いで増えています。
金融機関はクレジットカードの保持者にパーソナルローンのカードを送っています。現金が必要なときにこのカードをATMに差すだけで手軽に借りられるというものです。私にも送ってきました。そりゃ債務者は増えますよ。
え? このカードの時効ですか? こちらは5年です。

ダコ編集部の経理、ブンに相談したい方はmail@daco.co.thまで匿名で

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