編集部のタイ人経理部長「ブン」がタイに住む日本人の悩みを快刀乱麻で解決する!
今号の読者からのご相談
前略。先日、来週日本へ本帰国する方と話していたら、「タイの銀行口座もちゃんと解約した」というではないですか。「だって駐在員だからね。すっきりして日本へ帰国なの」と。私は、またタイに遊びにくることがあるだろうし、せっかく開いた銀行口座ですから残しておいた方が何かと便利だったのでは? と言いましたら、「出し入れがなければ口座は凍結されるんじゃないの?」と問われ答えられませんでした。ブンさん、銀行口座をそのままにして帰国して問題ないですよね? (テッチ)
ブンからの回答
はい。口座に2000B以上の残高があれば問題ありません。
残高が2000B未満で、口座から出し入れが1年間まったくなければ、13カ月目から毎月50Bが口座管理料として残高がなくなるまで差し引かれます(銀行によっては残高500B未満で毎月20Bまたは年2回50Bずつというところも)。残高がなくなると自動的に口座がなくなります。
それからATMカードを所持していると年250B以上の利用料を取られますので御留意を。
バンコック銀行は残高がゼロになってもその後1年間は口座を温存してくれます。カシコン銀行とSCBは口座からの出し入れがなくても通帳の記帳更新さえ行えば口座管理料を差し引かれません。銀行によっては口座からの出し入れが1年間ないと「銀行に来てください」と書かれた手紙を出す場合があります。タイに住んでいないとだれかがその手紙を処分することになりますね。
結論としてATMカードを銀行に返して2000B以上を口座に残しておく。駐在員としてタイにいる方は、55歳以上になると一括で年金が貰えます。その時、タイの銀行口座が必要なので、残しておいた方がいいですよ。
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