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【虚構新聞バンコク版第77報】 元日からびしょぬれ 一足早い「フライングソンクラーン」 思わぬ効果も

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虚構新聞社・社主UK氏が2004年に開設した「ありそうでなさそうで、でもやっぱりあるのかもしれないけど、まさかそんなことはないだろう」といった記事を掲載する嘘ニュースサイト。当「バンコク版」でも内容はすべてフィクションであり、現実の人物・事件・団体とは一切関係ありません。これは創作により書かれており、本当のことではありません。

4月に行われるソンクラーン。今年は1月にフライング開催された

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 新年を迎えた1日、水を掛け合って新年を祝う「フライングソンクラーン」がバンコク都内で行われた。バンコクの新たな看板となるニューイヤーイベントとして定着するか、関係者も注目している。

 道行く人が水を掛け合う伝統行事「ソンクラーン」は毎年仏教暦の正月にあたる4月中旬に行われる。しかし昨年、都内在住でソンクラーンを愛好する有志らが「タイの旧歴だけでなく西暦の正月でも開催してはどうか」と提案。4カ月早い「フライングソンクラーン」を試験的に開催することになった。

 31日深夜、会場となったカオサン通りには若者を中心に2千人が集合。参加者たちは持参したバケツや水鉄砲に水を汲み始めると、2020年までのカウントダウンが終わる「スーン(ゼロ)」の掛け声と同時にお互いに水を掛け合うと、みるみるうちに全身びしょびしょに。一足も二足も早いソンクラーンは翌2日まで続き、新しい年の訪れを祝いあった。

 西暦の正月を水掛けで祝う初の試みだったが、思わぬ副産物もあった。有志団体によると、フライングソンクラーンで日中水を撒き続けた結果、カオサン通り周辺の空気質指数(AQI)が劇的に改善。例年より80低い33まで低下した。

 AQIは100を上回ると健康被害が出ると言われており、大気汚染の進むバンコク都内では大きな社会問題になっているが、今回の水掛け効果でスイス並みの綺麗な空気に変化したことが確認された。同団体では「新年だけでなく毎日の行事にして、『東南アジアのスイス』を目指したい」と意気込む。

 フライングソンクラーンに参加するためにはるばる北部チェンマイ県から来たソムチャイさんは「1日中大騒ぎして楽しめただけでなく、水掛けのおかげで体のドリアン臭も洗い流せました。来てよかったです」と満足そうに話した。

 同日、タイ天然資源環境省はフライングソンクラーンが行われたカオサン通りの周辺住民から、騒音やドリアン臭に対して2万件を超える苦情が寄せられたと発表した。同省が調査したところ、当日の騒音レベルはジャンボジェットエンジンに相当する平均130デシベルを超えていた。

 ある環境省幹部は「これほどの騒音をまき散らしておいて、勝手に『スイス』を名乗れば国際問題に発展しかねない。来年は軍や警察と協力して何としてでも開催を阻止する」と話し、団体の意気込みに冷や水を浴びせた。

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