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OKですか??
さてさてどうですか、この黄金色に輝くトロットロのカツカレー!
このカレーは東京・神田にある「日乃屋カレー」のもの。
神田といえば400店以上のカレー屋がひしめく、カレーの聖地。毎年行われる「神田カレーグランプリ」は実質日本一のカレーを決める大会とされているのだが、「日乃屋カレー」はそこで2013年に初優勝、その2年後には殿堂入りを果たしたまさにキング・オブ・カレーライス。
その「日乃屋カレー」がなんと……バンコクにオープンしたんです!!!!!!!
日本でも全国どこででも食べられるようなものではないのに、バンコクで食べられるなんて……あぁ、カレーの神様ありがとう!
というわけで、さっそくバンコク店に取材に行ってきました。
場所は、バンコク伊勢丹向かいに新しくオープンしたモール「The Market」の3階です。
日乃屋カレーのカレーは「懐かしい昭和の味」
「ささ、まずは食べて。食べてもらえばわかります」
そう迎えてくれたのはオーナーの日浦大さん。笑顔には自信が浮かぶ。
まずはひと口。とろとろに煮込まれたカレーは甘い。そして追ってピリっと爽やかな辛さがやってくる。
あぁ、懐かしい、これだよ! これが食べたかったんだよ!! 昔食べたお蕎麦屋さんのカレーを思い出すような、あの感じ。
生卵オンも濃厚でおいしい。生卵を食べる文化をタイにも広めていきたいと話してくれました。
この生卵はタイの契約農家さんから仕入れた新鮮な卵だそう。トロトロの濃厚な黄身が濃厚なカレーと混ざり合い、もうどうにかなってしまいそうです。
日乃屋のカレーは「THE・日本の家庭の味」。
元のレシピは、広島に住む日浦さんのおばあさんが作っていたもので、カレーとラーメンの店を営んでいた父がその味を受け継ぎ、さらに日浦さんがコクを追求し完成したもの。30~40年キャリアの人気店が多く出場する「神田カレーグランプリ」で、まだ歴史が浅い日乃屋カレーが優勝したことは当時話題になったのですが、おばあさんのレシピは70年近く前に完成していたので、日乃屋のカレーはそもそも歴史は深いといえるでしょう。
こだわっているのは「とにかくコク」。スパイスや野菜など80種類以上もの素材が煮込まれます(具の跡形もなくトロトロに煮込まれています)。よく「2日目のカレーがおいしい」とはいいますが、ちゃんと仕込みをして煮込めば、やはり作りたてのカレーがおいしいそうです。お店では毎日朝仕込みをして、開店時にはコトコト・トロトロの状態で提供されます。
初の海外支店がバンコク。味は「まったく同じ」
バンコクが、日乃屋カレー初の海外支店。きっかけは、海苔のお菓子で有名なタオケーノーイのオーナーが日乃屋カレーの味に感激し、タイ進出を打診したこと。
カレールーは日本から輸入し、野菜などは日本と同じ味が作れるようなタイの素材を厳選して使用しています。特にカレーに合う米を探すのが大変で、30種類以上の米を試食し、日浦さんが唯一首を縦にふったチェンライ産の米が採用されました。少し固めでうまみがあり、そこまでモチっとしていない米でないとカレーには合わないそうです。うーん、奥が深い。
素材にこだわった甲斐があり、タイでも日本とまったく同じ味の日乃屋カレーが食べられるそうです。
ただ、タイならではの工夫もあります。広島にルーツを持つ日乃屋のカレーは「牛」が基本ですが、牛肉をあまり食べないタイ人のことを考慮し、牛と豚から選べるようになっています。トッピングも生卵やカツなど、日本で人気のものはもちろん「ムー・グロープ(カリカリ豚)」のようなタイ限定トッピングもあります。これは日本の日乃屋ファンも挑戦したいメニューですね!
日乃屋カレーバンコク店のメニューはコチラから(日乃屋のタイ語版サイト)。
お値段はむしろ日本よりも安い!?
そして注目すべきはそのお値段。
トッピングなしなら、豚カレーMサイズ140B、牛カレーMサイズで160B。Mサイズはご飯だけで250gとかなりボリュームがあるので、これは相当お得!
人気の生卵カレーやカツカレー(豚Mサイズ220B、牛Mサイズ240B)などの値段を見ても、日本と比べてむしろ安い……? これは一体。
「タイの人たちにも、日常的に食べてほしいですからね。値段は本当にがんばってます」
きっとこの店はこれからタイ人にとっての「日本のカレー」のスタンダードになっていくことでしょう。
そしてこの味がタイで、日本と変わらぬ価格で、食べられることは日本人にとっても本当に喜ばしいことです。
日乃屋(ひのや)カレー
場所:The Market 3階(バンコク伊勢丹向かい)
営業時間:10時~22時 無休
宅配電話:087-794-0505
HP:www.hinoyacurrythai.com(タイ語)、www.hinoya.jp(日本語)
※GRAB、LINE MANにてデリバリーも可