それは私の高校時代に遡ります。
もう時効だから言いますけれど、埼玉県大宮にある当時通っていた高校の帰りによく立ち寄っていたラーメン屋がありました。その高校は登下校時の買い食いは禁止だったのですが、当時バリバリの運動部で動き回っていたため、特に土日の部活の帰りの空腹が耐えられないものでした。
その時にお腹を満たしてくれたのが、広島から来た尾道ラーメン。
あっさりとしたスープでありながら脂のパンチが効いたラーメン。無料で付いてきたライスとしば漬けとともに、当時の身体に染み渡る感覚を今でも覚えています。ただ高校卒業と同時にその店と尾道ラーメンからすっかり足が遠のいてしまいましたが。
あれから10数年、ここバンコク、プラカノンの地で尾道ラーメンに再会できるとは夢にも思いませんでした。
細麺にあっさりとしながらもパンチの効いたスープ。あの時の尾道ラーメンそのもの。これでなんと一杯90B!
あの有名店「七星」が起こした、バンコクのラーメン価格革命はここにも影響を与えたようです。もし千葉発祥の七星を東の横綱とするならば、これは西の横綱の番付を与えても良いかもしれません。それくらいコスパのいいラーメンに出会えました。
高校時代、慣れ親しんだラーメンが遠い異国の地で旋風を巻き起こしてくれるかもしれません。(ごろー)
百万石