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声は前に出すものじゃない。
――タイドラマ挿入歌「そばにいるよ」と、REINIという静かな表現
日本人アーティスト REINI(レイニ) が歌う「そばにいるよ」。
この楽曲は、タイの人気ドラマ「Fourever You Part 2 (Beside The Sky)」の挿入歌として物語に寄り添い、多くの視聴者の心に静かな余韻を残している。
派手なフックも、劇的な転調もない。それでも確かに感情を動かす理由は、REINIの“歌い方”そのものにある。
音楽は、感情を「説明」しなくていい
ドラマの中で流れる「そばにいるよ」は、シーンを引っ張るのではなく、感情の隣に座るように存在している。
ーー今回、タイのドラマ挿入歌のお話を聞いたときの率直な気持ちは?
REINI:「本当に驚きました。タイのドラマに関わるのは初めてだったので、不安もありましたが、それ以上にワクワクしました。自分の声が、まったく違う文化の物語にどう溶け込むのか、想像するのが楽しかったです」
その“溶け込み方”こそが、今回の大きなテーマだった。
「そばにいるよ」という楽曲との出会い
ーー楽曲を最初に聴いたとき、どんな印象を受けましたか?
REINI:「すごく温かくて、優しい曲だなと思いました。“そばにいる”という言葉って簡単だけど、実は一番難しいことでもある。それを押しつけずに描いているところが素敵だなと感じました」
この感覚は、REINI自身がこれまで大切にしてきた音楽観とも重なる。
歌いすぎない、という選択
ーーレコーディングで特に意識したことは?
REINI:「感情を込めすぎないことですね。歌で感動させようとすると、どうしても前に出すぎてしまう。この曲は、ドラマの登場人物の気持ちを“支える”役割だと思ったので」
声量やビブラートよりも、ブレスや言葉の置き方。REINIの歌は、感情を演じるのではなく、感情に居場所を与える。
音楽とともに育ち、距離を選んだ理由
1998年生まれ、東京都出身。父は日本を代表するシンガーソングライター 徳永英明。だがREINIは、その環境から一度離れることを選んだ。
ーー16歳でアメリカに渡った理由は?
REINI:「自分が“誰の息子”とか関係なく、音楽と向き合いたかったんです。何も知られていない場所で、自分の感覚だけを信じてみたかった」
この経験が、彼の表現に独特の“余白”をもたらしている。
映像と音楽が出会う場所
日本でのREINIのキャリアを振り返ると、ドラマや映像作品との関わりが一つの軸になっている。
ーードラマタイアップが続いていますが、映像作品との相性をどう感じていますか?
REINI:「映像があることで、自分の歌が“誰かの物語”になる感覚が好きなんです。自分の感情だけじゃなく、登場人物の感情も一緒に背負える感じがして」
『相続探偵』主題歌「ラストレター」でのメジャーデビュー、『愛の、がっこう。』主題歌「Spiral feat. Yura」。そして今回のタイドラマ挿入歌へと、その流れは自然につながっている。
タイで実感した“音楽が伝わる瞬間”
2月7日にタイで行われたイベントでは、言葉を超えた交流があった。
ーー現地でファンと直接会って感じたことは?
REINI:「皆さんが本当に温かく迎えてくれて。言葉は全部分からなくても、歌い終わったあとの空気で“あ、届いてるな”って分かる瞬間がありました」
それは、ストリーミングや数字では測れない体験だった。
「そばにいる」という普遍的なテーマ
ーー改めて、この楽曲が多くの人に届いている理由は何だと思いますか?
REINI:「“そばにいる”って、国や文化が違っても共通する感情だからだと思います。恋愛だけじゃなくて、家族や友達、いろんな関係に当てはまる言葉ですよね」
最後に、タイのファンへ向けたメッセージ。
REINI:「応援してくれて本当にありがとうございます。これからも、誰かの心のそばにいられる音楽を作り続けたいです。またタイに来られる日を楽しみにしています」
声を張らなくても、感情は伝わる。REINIの音楽は、いつも物語の“少し隣”にいる。それはきっと、これからも変わらない。
REINI/2025年1月24日メジャーデビュー。フジテレビ系ドラマ 木曜劇場『愛の、がっこう。』の主題歌「Spiral feat. Yura」を担当









