ダコ371号(10月20日発行)ではパフラット地区周辺の見どころを一挙に40カ所紹介したわけですが、その中でも特に印象に残っているスポットがこちらの「ナイチンゲール-オリンピック」。今から80年以上前に開業したというこのレトロデパート、足を踏み入れるだけで半端ないタイムスリップ感に襲われます。
ガラスのショーケースであなたをお迎えする褐色の首なしマネキン人形。
こういうお店、自分の子供時代(約30年前)に行ったことがあるような気がします。
東京オリンピックとかで使われたことがありそうなマーク。
この煤けた感じに昔ながらのフォントがいい味出してます。
2階にはこんな楽器も。コードやボタンが付いているってことは、ポータブル電子オルガンなのかな? 楽器には疎いので、間違っていたらすいません。
こんなレトロなデパートなのですが、実はここ、3階にこんなお店があります。
といっても、とっくの昔に閉店してしまっていて、普段は立入禁止なのですが。
「COSMETIC」と看板にありますが、ここは元コスメ教室。西洋式の化粧・ヘアセットを教える教室だったとか。
店内はこんな風に、美容院風だけれどちょっと違う感じになっています。
数十年前のタイの乙女はここでキレイになろうと努力してたのかと思うと、ちょっとドキドキしてきます。
家庭用サウナ。
そしていちばん興味深かったのが、このベッドのような器具たちでした。これはいったいなんなのか?
これ、実は昔のフィットネスマシーンだったのです。動画は足をぐるんぐるん回してくれる機械。上の写真は足の部分や腰の部分が前後上下に動いて運動させてくれます。……なんだかちょっと拷問器具のような感じですが、昔の乙女はこれで体を鍛えていたんでしょうか?
そして、セクシーな寝姿のマネキンに見送られてナイチンゲールを後にしました。(F)
■追記
Facebookで指摘いただきましたが、こちらの部屋、タイを代表する歌姫・Palmyのミュージック・ビデオにも登場しています。