今号の読者からの相談
会社を設立して4年目。法人税も払えるようになっていますが、先日、突然、税務署の女性職員が会社にやって来て「税金の納入額が少ない」「もっと払えるはずだ」「経費の無駄があるのではないか」と表情はやわらかながら私と会社の経理を攻め立てます。
おまけに「会社の備品であるパソコンの領収書を破棄すれば儲けは出る」さらには「日本人の給料が高すぎる」ということにまで口を出します。
話の間が悪くなると、会社の備品であるロゴ入りのペン立てや時計をさも欲しそうにほめまくります。
こういう手合いのうまいあしらい方を教えてください。
(サエジマ)
ブンからの回答
税務署職員は突然やって来る
数年して会社としての体裁が整ってくると、もっと税金を払ってもらいましょう、と職員たちは張り切って「突然」やって来ます。税金を搾りとるという実績をつくり、上司の覚えめでたく出世してゆくのが彼らの仕事です。
職員が会社に来るのは
①会社の実在を確認し、どんな会社なのか様子を見、税制上のアドバイスをする。
②税務署へ提出した書類に不備や不審が発見されたとき。たとえば半期ごとの会計見通しが大幅に違ったときやVATの還付が続きすぎる場合です。
経営者は面倒を避けたがるが
職員が来たときにはしっかりと経理を把握している人間が対応することです。その人間がいない場合は、また来てくれと言って、一旦お引取り願いましょう。
会社のオーナーによくあるのですが、その場でお金や物品で解決しようしたら最後、職員は、「この会社は叩けばホコリが出る」と思い、「出世」をかけて追求に拍車がかかります。1度、やってしまうと10年は疑われますから。
彼らは、よりたくさんの税金が払えるようにアドバイスしますが、なかには質問者がおっしゃるように「会社で購入したパソコンを経理書類に計上しなければ儲けは出る」というような間違ったアドバイスをする職員もいます。
職員の指摘が間違っていることもあるので、キチンとした知識を持つ人間に対応してもらうことが大切です。従業員に知識がなければ、外部の会計事務所などの プロに依頼することです。わからないことはプロにまかせること。税務署はより多くの税金を取るのが仕事で、あなたの会社がどうなろうと知ったことではあり ません。
税務職員とのいい関係を
会社を経営している方は、コストを削り、ときに鬼となって人員削減もします。税金なんかできるだけ払いたくないと考えるのもわかります。しかしその考えこそが税務署職員を呼び込むのです。
職員にあれこれ質問されたら「キチンとやりたいから、どこがおかしいか教えてくれ」という態度を示しましょう。その気持ちが相手にも伝わることでしょう。
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