日常と非日常の間

もう何度バンコクを訪れたことだろう。
最初は右も左も分からず、かつてバンコク駐在していた夫にただただついて行くばかりだった。当時はBTSや地下鉄もなく、交通手段はタクシーかトゥクトゥク。
最悪、徒歩。時間帯によっては渋滞がひどいので、タクシーでの移動は避け、猛暑の中、排気ガスを吸いながら、文句を言いつつ何十分も歩いたっけ。タイ料理は口に合うが、食べたい物が注文出来ず、イライラしたこともあった。しかし気づけばどっぷりとこの街にハマっていて、ひとりでもやってくるほどになっていた。
いつも同じホテルだった。一度勝手を知ってしまうとなかなか宿泊先を変える気がしないのだが、今回は最近流行りだというサービスアパートに宿泊することになった。サービスアパートについての具体的認識もないまま、連れて行ってもらった先は、想像を遥かに超えた豪華な建物。部屋には大きなソファにキッチン。この料金で、さながらホテルのジュニアスイートではないか。
近くのスーパーで食材の買い物をしているとき、買い込んできた食材をキッチンで調理している間、ふと日常に戻り、この街に暮らしているかのような錯覚に陥る。早朝、まだ気温が上がる前にルンピニ公園でジョギングをし、サービスアパート内のジムで筋トレ。日本でも同様にトレーニングをしているが、その後のプールは非日常的空間。
サービスアパートは自宅に居るかのようにくつろげ、ホテルのサービスを併せ持つ、正に日常と非日常の両方を体感できる空間だ。
明日は日本へ戻る。本当の日常へ。早くまたこの空間に戻って来たい。
Anantara Baan Rajprasong Serviced Suites Bangkok
住所 3 Soi Mahardlekluang 3, Rajdamri Rd., Lumpini, BKK
電話 0-2264-6464
HP www.anantara.com








