2022年で設立50周年を迎え、東南アジア最高水準の医療を提供する「バンコク病院」が日本人に向けた医療サービスを開始したのは1977年。日本の医学部を卒業したタイ人医師と日本人医師、日本人コーディネーター、日本語通訳らを筆頭にタイで最も歴史のある日本人向けサービス「ジャパン・メディカルサービス(JMS)」として、タイに住む私たち日本人の健康を支え続けています。
そんな「バンコク病院」には、どんな先生が所属しているのか?
一人ひとりご紹介していきます!
婦人科がんのプロフェッショナル
セーンドゥアン・ジンダーウィジャク/SAENGDUAN CHINDAVIJAK先生
担当:バンコク国際病院ウィメンズヘルスセンター・産婦人科医(Women’s Health Center at Bangkok International Hospital)
職務歴:26年
【診察時間】
下記にてご確認ください
https://www.bangkokhospital.com/en/doctor/dr-saengduan-chindavijak
- これまでの経歴をお聞かせください。
1992年にチュラロンコン大学医学部を卒業し、96年にラチャウィティー病院で産婦人科学を、2005年に国立ガン研究所(マヒドン大学ラマティボディー病院医学部)で婦人科腫瘍学を修めました。また 、1999年から2005年まで日本やフランス、イギリス、インド、アメリカの国立がん研究センターで研鑽を積みながら、2000年からBNH病院に、06年からはバンコク病院に産婦人科医として勤務しています。04年から2年間はタイ婦人科がん協会の理事を務めました。
- 主にどのような症状で来院される患者さんが多いのでしょうか。
まずは、子宮頸がん検査(細胞診/HPV検査)でがんの可能性が疑われた患者様です。子宮頸部の前がん病変を見つけるために、膣内拡大鏡(コルポスコープ)を用いて疑わしい子宮頸部組織を一部採取するコルポスコピー生検を行います。時間はそれほどかかりません。
次に多いのは不正出血です。不正出血には「月経期以外の出血(21日未満)」、「性交後の出血」、「貧血を起こすほどの過剰出血」などがありますが、特に閉経後の出血は子宮内膜の異常な肥厚による様々な病気の可能性が考えられます。子宮内膜がんなど悪性腫瘍か、筋腫や腺筋症、子宮内膜ポリープなどの良性腫瘍かを判断するため経膣超音波検査や子宮内膜生検を行います。
腹部のしこりや膨満感など、卵巣がんの症状を訴え相談に来られる患者様もいます。その場合はCTやMRI、PET CTで画像検査を行います。早期発見で治療を行えば、高い確率で治癒する可能性があります。 とはいえ、すべての腫瘍が手術を要するわけではなく、急速に増殖したり、近くの臓器を圧迫するほど大きなものでなければ概ね経過観察となります。
- 子宮頸がんの罹患率が上昇傾向にあるそうですが、がんにならないために、どのようなことに気をつければよいでしょうか。
子宮頸がんは予防できるがんです。まずは、ならないため(一次予防)に健康的な生活習慣やHPVワクチンの接種、性交渉のパートナーを複数持たないこと、コンドームの使用などを心掛けます。すでに異常が始まっている場合も、スクリーニング(細胞診・HPV検査)を受けることで早期発見・早期治療(二次予防)を可能にし、命を守ります。
- どのような治療法がありますか?
検査で子宮頸部異形成(前がん病変)が認められ、治療が必要な場合は円錐切除術(LEEP:Loop Electrosurgical Excision Procedure)または凍結療法(cryotherapy)で完全治癒と再発予防を目指します。
- どのような症状があったときに診察や検査を受けたら良いでしょうか。
子宮頸がん検査は性交渉の経験がある全ての人に、また、 経験がない場合も35歳以降の方に受けることをお勧めします。不正出血やお腹の張り、胃の不快感、体重減少なども、自己判断せず医師の診察を受けましょう。

バンコク病院JMS日本人専門クリニック
住所:2 Soi Phetchaburi 47 Yaek 10, Bang Kapi, Huai Khwang, Bangkok 10310(BTSトンロー駅から車で15分)
Tel:+66(0)2-310-3257(日本語・7:00〜17:00)/+66(0)2-310-3200(代表)
E-mail:jpn@bangkokhospital.com
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