子供の頃大好きだった甘いお菓子が、30歳の曲がり角を曲がると同時にどうも苦手になってしまったようだ。ただ単に歳のせいなのか、タイのお菓子が甘すぎるだけなのかは定かではないが、いくつかの店を除いて、とにかく食べなくなってしまった。
秘密の穴場店
RCAの有名ディスコ、Route66の目の前にあるPatisserie Mori Osakaはそのいくつかの一店舗。
日本人の生活エリアとなるスクムビット通りから離れているため知る人ぞ知る穴場店と言ったところだ。
女性が好みそうな遮光性の高い店内に一足踏み入れるとケーキ店独特のワクワク感に包まれる。
大人ケーキ
お店を仕切るのは大阪で30年間ケーキを作り続けていた森さんとその息子さん。今回は彼らのお勧めもあって一番人気のショートケーキを食べてみた。
口 に入れた瞬間にシャーベットのように溶けてしまう舌触りは、普段タイのケーキを食べている人には物足りないと感じるくらいまで甘さを控え、クリームのまろ やかさ、スポンジのしっとり感を際立たせている。定番のショートケーキなだけに手を抜けない拘りと技術がモノを言うように感じた。
自 分でもビックリだが、ついつい2つめを注文。お店のオリジナルケーキMori Special。自身の名前を付けた自信作のケーキはアーモンドムースとミルクチョコレートの生クリームがメイン。アーモンドムースにカラメルと生クリー ムが絡みつきしっとりとした食感が楽しめる大人のケーキ。そのバランス加減にベテランの職人の丁寧で真面目な仕事ぶりが感じられる。
ダブル主役?
これからクリスマス・ニューイヤーに向けて特別なケーキが販売される。完全予約制のケーキは日本人が好きなショートケーキタイプとタイ人が好きなチョコババロアタイプの2種類。
パーティーの主役はいつもケーキ。
だが、ここのケーキを持っていけばあなたも主役になるかも。