ダコのコンテンツをよりたくさんの人に読んでもらおう、ということで、この418号(10月5日発行)から特集記事をウェブで公開することになりました。発行時点では特集の最初から4ページ、約2週間後に全部を公開する予定です。これで、「こないだダコの特集でやってたあの情報、何号のどこに載ってたっけ?」と本棚のダコをひっくり返さなくても必要な情報にアクセスできるようになります。
もちろん、ウェブよりも誌面の方がレイアウトが見やすく、情報が読みやすくなっているので、ウェブ版、誌面版ともども、末永くご愛用いただけると幸いです。
今日はウェブ公開を記念して、特集ページにスペースの都合で載せられなかった写真をちょこっとご紹介。
まず冒頭の写真ですが、p.20で紹介した「カセームスック・ポーチャナー」の壁に飾られている、宮殿で実際に使われたメニューです。
これは2005年8月12日、つまり王妃誕生日(母の日)の食事会に提供されたメニューを一覧にしたもの。まずワンタンスープ次にサラダ、その次にアヒルの蒸し焼き……とコース仕立てになっていることが分かります。提供される料理はタイの普通の食堂にありそうな、ありふれたタイ料理なのですが、西洋料理式にコース仕立てになっていたり、メニューが上質な紙に金文字で印刷されて高級感あふれるものになっていたり、とても興味深いです。
特に面白いのがそのメニューの裏側(右側)。それぞれの料理を献上した店の名前がずらっと書かれています。
食事会の参加者が「この料理気に入った!」となったら、自分で後日食べに行ったり取り寄せたりできるわけです。
この、「おいしいものを1品ずつ、色んな店から取り寄せる」スタイルに、食にこだわりつつも意外と庶民的なタイ王室の姿が垣間見えて、好感度がアップします。
こちらはp.18で紹介した「珍平酒樓」のお店のロゴ。これはタイ語名のジャンペンの頭文字にあたる「จ(C)」「พ(P)」のタイ文字を組み合わせているのですが、実はこのロゴの作り方はタイ王族のロゴのそれと同じなんです。
プミポン国王やシリントーン王女などには、それぞれの名前に出てくる頭文字を2、3組み合わせた独自のロゴがあって、この店もそれにあやかったロゴを掲げているというわけです。王室関係の画像は軽々しく誌面やウェブに載せられないので、ここでは比較できないのですが、もし目にする機会があれば見比べてみてください。
そしてこちらはp.21の「クイティアオ・ルン・グーン」。誌面では趣深い屋外席の写真を載せましたが、屋内席も完全に普通の民家。いい味出してます。右奥のテーブルに載っている虫除けのカゴとか、とても懐かしいです。
次のページでは誌面に載せられなかったおすすめ料理を紹介!